親として、あるいは大人として——
子どもが目を輝かせて「これ欲しい!」と言った限定おまけやキャンペーンって、できるだけ叶えてあげたいですよね。
最近、その代表例として話題になったのが「マクドナルド×ポケモンカード(ポケカ)」付きハッピーセットです。
発売前からSNSでも大きく取り上げられ、「子どもと一緒に買いに行こう」と楽しみにしていた家庭も多かったはずです。
ところがフタを開けてみれば、
- 転売目的と見られる大人が何度も行列に並ぶ
- カードだけ抜いて、ハッピーセット本体はゴミ箱行き
- 店舗のゴミ箱がすぐ満杯になり、現場のオペレーションが崩壊する
- 本来のターゲットである子どもが、正規の値段で買えない
といった光景が各地で起きたと報じられました。
もちろん、すべての人が転売目的だったわけではありません。
それでも、結果として一部の「抜き取り」が原因で、
一番守られるべき子どもと、その親の楽しみが奪われてしまったのは事実です。
マクドナルド側も、
お一人様◯セットまで、といった数量制限
といった対策を取ってきました。
しかし「朝から何度も並べる人」「複数アカウントを使える人」が有利になる仕組みでは、
ふつうの家庭より、転売ヤーの方が有利になってしまう
という、どこかモヤモヤした状況が残り続けます。
私も限定グッズを買えなかったことがある一人の大人として、そしてニュースを見て、甥っ子・姪っ子の顔を思い浮かべながら、「どうにかならないのかな」とずっとモヤモヤしてきました。
また、一方で、マクドナルドだけが問題なのかと言えば、決してそうではありません。
- アニメショップの限定グッズ
- アイドルやアーティストのランダム特典
- コンビニの一番くじやコラボキャンペーン
- 期間限定ノベルティ付き商品 など
いろいろなお店で、
「限定○○」目当ての人がレジ前に集中し、会計や在庫確認に時間がかかり、通常のレジ導線が崩壊する
という場面は、ここ数年で珍しいものではなくなってきました。
では、数量制限や抽選以外に、もう一歩だけ踏み込んだ「現実的な抑止策」はないのでしょうか。
この記事では、ひとつの試案として
「購入者の手にスタンプを押して、その日はもう買えなくする“スタンプ制”」
を出発点に、
- スタンプがどこまで「転売ヤーの旨味」を削れるのか
- スタンプに不安がある人への配慮
- マクドナルドのような飲食チェーンだけでなく、他業態にも転用できるのか
といった点を、できるだけ現実的な目線で整理してみたいと思います。
スタンプ制は、もちろん「完璧な答え」ではありません。
抜け道もあれば、課題も山ほどあります。
それでも、
- 子どものがっかりした顔を少しでも減らしたい
- 食品ロスやレジ崩壊を、少しでもマシにしたい
- 転売ヤーだけが“おいしい思い”をする構図を、少しでも割に合わなくしたい
——そんな思いから生まれた、ひとつのたたき台として読んでいただければ幸いです。
マクドナルドのポケカ騒動が突きつけた現場の混乱
まず、出発点になった「マクドナルド×ポケカ」の話を、少し丁寧に整理しておきます。
ハッピーセットは、本来は
小さな子どもが「おもちゃ付きのセット」を楽しむ
ためのキャンペーンです。
ところが、実際の店舗では
- 明らかに大人だけのグループが、何度も何度も行列に並び直す
- 受け取ったハッピーセットからカードだけ抜き取り、
食べ物はほとんど手をつけずにゴミ箱へ入れていく - ゴミ箱がすぐ満杯になり、スタッフが廃棄物の処理に追われる
- レジ前には長い列ができ、通常利用のお客さんも巻き込まれる
- 気づいたときには在庫切れで、子ども連れの家族が買えない
……といった状況が、各地で起きたと伝えられています。
もちろん、すべての大人が転売目的だったとは限りません。
「自分の子どもの分を確保してあげたい」「知り合いの分も頼まれた」という人もいたはずです。
それでも結果としては、
・一部の“抜き取り行為”
・それを前提にした転売価格の高騰
によって、
- 子どもが正規の値段で手に入れられない
- 親が「連れてきてあげたのに…」と申し訳なさを感じる
- 店側は食品ロスとオペレーション崩壊に苦しむ
という構図になってしまいました。
この「誰が一番割を食っているのか」を見ていくと、
やはり守るべきは 子どもと、その子どもを連れてきた親 であり、
その視点から「ルール」を考え直す必要があるのではないか、という疑問が生まれます。
マックだけではない 限定商品でレジが崩壊する現場はあちこちに
マクドナルドのポケカ騒動は、たまたま注目度が高かった一例にすぎません。
似たような構図は、ここ数年でいろいろな場所で見られます。
- アニメショップの「新作Blu-ray購入特典」「描き下ろしポストカード」
- ゲームソフト発売時の店舗別特典、限定グッズ付きパッケージ
- アイドル・アーティストのランダム缶バッジ・アクリルスタンド
- コンビニの一番くじ、キャラクターコラボキャンペーン
- 期間限定カフェやポップアップストアのノベルティ
いずれも、「数量限定」「ランダム」「ここでしか手に入らない」といった要素が重なったとき、
- 同じ人が何度もレジに並ぶ
- 「在庫まだありますか?」「この箱から選べますか?」と確認が増える
- 会計と在庫確認に時間がかかり、レジ前の導線が崩れる
- 後ろにいる、ただコーヒーを買いたいだけの人・ただ昼食を買いたいだけの人まで巻き込まれる
という形で、レジ周りが壊れてしまうことがあります。
現場としては、
- スタッフは「通常の会計」と「限定グッズ対応」を同時に回さなければならない
- 列の前の方で時間がかかると、後ろの不満がどんどん溜まる
- SNSでの「遅すぎる」「カオスだった」といった声も気になる
という、かなりストレスの高い状況になります。
つまり今回のテーマは、
「マックのポケカがけしからん」という一点ではなく、
「限定グッズ販売という仕組みそのものが、どうして現場崩壊と転売に結びつきやすいのか」
を考える話でもあります。
そのうえで、「スタンプ制」という一見ローテクなアイデアが、
どこまでこの構図を変えられるのかを見ていきます。
数量制限と抽選販売が「転売ヤー有利」になってしまう理由
まずは、いま主流になっている対策の弱点を整理します。
「お一人様◯個まで」「早い者勝ち」の限界
多くの店舗が導入しているのが、いわゆる
- お一人様◯セットまで
- 先着順、なくなり次第終了
というルールです。
一見すると公平に見えますが、実際には
- 朝から並べる人
- 近くに住んでいて何度も出入りできる人
- その日の予定をすべて空けられる人
ほど有利になります。
転売目的の人は、予定を丸一日空けて
- 開店前から並ぶ
- 一度買ったあと、列の最後尾に回ってまた並び直す
- 店を変えながら、何度もループする
といった行動を取ることができます。
一方で、ふつうの家庭は
- 子どもを学校や保育園に送り出す
- 大人は仕事をしなければならない
- 家事や用事で、そう何度も並び直す時間はない
という制約があります。
結果として、
「ルール上は“お一人様◯個まで”だけれど、
実務的には“何度も並べる人が勝ち”というゲーム」
になりやすいのです。
抽選販売の「きれいさ」と、その裏側の不公平
また、最近増えているのが「オンライン抽選」「事前応募制」です。
こちらも見た目は非常に公平で、
- ランダム抽選
- 当選すれば購入権が得られる
- 店頭の混乱も減らせる
というメリットがあります。
ただ、ここにも構造的な弱点があります。
- 転売側:
- 複数アカウント
- 複数のメールアドレス
- 家族名義・知人名義の総動員
- 端末や回線を駆使して、応募口数を物理的に増やせる
- 一般家庭:
- ふつうに家族人数分+α程度しか応募できない
- そこまでシステムを使いこなす時間も、知識もない
つまり、見た目はランダムでも
「口数を増やす能力×時間」勝負
になり、結果としては “抽選なのに転売ヤーの方が当たりやすい” という歪な状況が生まれがちです。
ハズレた一般の親子からすると、
- 店頭に行っても既に売り切れ
- 抽選も落ちる
- なのにフリマアプリでは高額で大量に出品されている
という、非常にやりきれない光景を目にすることになります。
手のスタンプ制というシンプルな抑止アイデア
そこで検討したいのが、
「会計した人の手に、その日有効のスタンプを押すのはどうか?」という、
かなりローテクな仕組みです。
イメージとしては、テーマパークの再入場スタンプに近いものです。
ざっくりとした仕組み
- 会計時に、購入者の手の甲にスタンプを押す
- スタンプが押された人は、その日はもう対象グッズを購入できない
- これは全店舗共通ルールとして運用する
ポイントは、
「この店舗ではダメでも、別店舗に行けば何度でも買える」
という状況をやめて、
「チェーン全体として、その人は今日は1回まで」
という形にすることです。
こうすることで、
- 一人の大人が、同じ日に複数店舗を周回して何十セットも抜き取る
- カードだけを集めて、本体をゴミ箱に捨てまくる
といった行動のうち、「極端なケース」を少しでも抑えることができるのではないでしょうか。
スタンプ制の目的は「転売ヤー駆逐」ではなく「被害の軽減」
ここで大事なのは、
と、最初から認めてしまうことだと思います。
- 代理購入を頼まれた人
- 日をまたいで少しずつ買い集める人
など、スタンプでは完全に防げない動きはどうしても残ります。
それでも、狙いたいのは
- 一人の大人が
- 同じ日
- 同じチェーン
- 複数店舗を巡り
- 何十セットも「カードだけ抜き取る」
という、あまりにも極端な行動のハードルを上げることです。
言い換えると、スタンプ制の目的は
- 子どもが正規の値段で買える可能性を、少しでも増やす
- 食べ物の廃棄やレジ崩壊を、少しでもマシにする
- 「大量に抜いて儲けようとする人」ほど、時間と手間のわりに旨味が減るようにする
という、「完璧な正義」ではなく「被害を現実的な範囲まで下げる」ための仕組みなのだと思います。
右手スタンプと例外ルール 仮病を使っても“せいぜい二回”という設計
では、スタンプ制をもう少し具体的にイメージしてみます。
基本ルールはとてもシンプルです。
- スタンプを押す場所:右手の甲
- タイミング:対象グッズを購入した会計時
- ルール:スタンプが押されている人は、その日はもう買えない
これだけです。
なぜ「右手の甲」なのか
- 多くの人が片手でトレーや袋を持つとき、右手を使う場面が多い
- 会計時に自然と目に入りやすく、店員も確認しやすい
- 手のひら側ではなく「甲」にすることで、
食品に直接触れにくい位置にできる
という点から、「右手の甲」は現実的な選択肢になってきます。
右手に押せない人への例外 —— 左手への移動
もちろん、現実には病気やけがで右手に押せないケースもあります。
その場合は素直に、
- 左手の甲にスタンプを押す
という例外ルールを用意することになります。
ここで問題になるのが、
「転売目的の人が、仮病を使って左手へ逃げようとするのでは?」
という懸念です。
しかし、この仕組みでは、仮にウソをついたとしても、
- 1回目:
→ 右手にスタンプ - 2回目:
→ 「右手が痛くて…」と言って左手にスタンプ - 3回目:
→ 両手にスタンプが押されているため購入できない
という形で、最大でも両手で2スタンプになります。
つまり、
「仮病を使っても、頑張って2回まで」
という設計になっているわけです。
「完全に不正をゼロにする」のは正直現実的ではありません。
それでも、
- 同じ人が
- 手も変えながら
- 同じ日に
- 何十回も並ぶ
といった極端な周回行動は、この時点でかなり封じられます。
「2回までなら意味がない」と感じる人もいるかもしれませんが、
- 本当に子どものために欲しい家庭:
→ そもそも1セットか多くて2セットで満足 - 大量に抜いて転売したい人:
→ 2セットでは「仕入れ」として割に合わない、もしくは依然と比較して格段にメリットが減る
という差があるので、主犯格ほど「やる意味がない」と感じやすいルールになります。
実際には精算する、買ったものを持つ、という段階で、片手だけでそれを済ますことはなかなか困難であり、その場にそれを行う人が続出するのは想像しただけでも異様で違和感があるでしょう。
子どもと大人でルールを分ける発想 ターゲットを守る優先順位
スタンプ制を考えるときに、もう一つ大事な視点があります。
「このキャンペーンの“本来のターゲット”は誰なのか?」
マクドナルドのハッピーセットでいえば、
ターゲットはあくまで 子ども です。
ポケカが好きな大人が楽しむこと自体は悪ではありませんが、
- 子どもが正規の値段で買えない
- 子どもの横で、大人が何度も行列に並んで買い占める
という状況は、やはりどこか歪さがあります。
だからこそ、ルール設計の段階で
- 子ども
- 同行の大人(親・保護者・その他)
をきちんと分けて考える必要があります。
子ども側のルール:できるだけ負担を軽く、権利は確保
例えば、こんな運用が考えられます。
- 年齢確認(おおよその見た目+必要なら保護者の申告)をしたうえで
→ 子どもは1人1セットまで無条件で購入OK
→ スタンプは押さない or かなり緩い運用
理由はシンプルで、
- 子どもの肌は大人よりも敏感
- 「手にスタンプを押される」こと自体に抵抗がある親もいる
- 本来のターゲットなので、ルールを少し優遇して守りたい
という背景があります。
大人側のルール:スタンプ制で購入回数をしっかり縛る
一方で、同行する大人には、ある程度しっかりしたルールを適用しても良いでしょう。
- 大人はスタンプ制の対象
- 1スタンプでその日1人1セットまで
- 例外(右手が使えないなど)の場合のみ、左手にスタンプ
こうすることで、
- 子どもの分は「ほぼ確実に1セット確保」
- 同行している大人の分は「1人1セット(不正をされても2セット)まで」
と、目的に対して自然なバランスを取りやすくなります。
「同行の大人を総動員して大量購入」をしにくくする
転売目的の人がよく使う手口として、
- アルバイトや知人を大量に集める
- 「一緒に行って、1人1セットずつ買ってきて」と頼む
- 後でカードやグッズだけを回収する
というものがあります。
ここに子ども優先+大人スタンプ制を導入すると、
- 子ども:各1セット(そもそも転売に回しにくい)
- 大人:人数分は買えるが、全員が手にスタンプを押される
という形になるため、
- 「アルバイトを集めて何十セットも抜く」
→ 手間とリスクのわりに、大して枚数が伸びない仕事になっていきます。
本来のターゲットである子どもを守りつつ、大人の枠を適度に絞る。
この「優先順位の明確化」は、スタンプ制を考えるうえで欠かせないポイントだと思います。
スタンプ制が変える行列・食品ロス・現場オペレーション
では、スタンプ制を入れることで、現場は具体的にどう変わりうるのでしょうか。
同一人物の「当日周回」が難しくなる
まず、全店舗導入が前提になりますが、
- そのチェーンの全ての店舗で
→ 「スタンプが押されている人は、その日もう買えない」
という状態が作れれば、
- 1人の大人が
- 今日はA店で○セット
- その足でB店・C店でも○セット…
という、「1日じゅう店舗をはしごして抜き続ける行動」がかなり難しくなります。
「いや、別日に来ればいいじゃん」という声もあるかもしれませんが、
- 1日で数十セット抜く
- それを一気に出品して回転させる
といった“やり方”が成立しづらくなります。
行列の“回転の悪さ”が改善する
また、レジ前の行列にも変化があります。
スタンプ制がない場合:
- 同じ人が何度も並び直す
- 列の見た目は「大勢いるように見えて、実は中身は同じ顔ぶれ」
- 後ろから見ると「全然進まない列」に感じる
スタンプ制がある場合:
- 一度購入した人は、その日もう並ぶ意味がない
- 自然と列のメンバーが入れ替わりやすくなる
- 結果的に「前に進むスピード」が体感的にも改善される
もちろん、限定グッズの人気が高ければ、列ができること自体は変わりません。
それでも、
「同じ人が何度も現れる」
というストレスが減るだけでも、
一般客の体感としてはかなり違ってきます。
食べ物の大量廃棄と「炎上リスク」の低減
スタンプ制により、一人あたりの購入回数が物理的に減れば、
- 「カードだけ抜いて本体はゴミ箱」が起きる回数
- それに伴う「ゴミ箱満杯」「廃棄物まみれの映像」
も減少していきます。
その結果として、
- 食品を粗末にしている、という印象による炎上
- 「環境配慮が足りない」「フードロスを助長している」という批判
といったイメージ面のダメージも、ある程度抑えられます。
「スタンプ必死に消しマン」と仮病の情けなさ 恥ずかしさを使ったソフトな抑止力
スタンプ制の面白いところは、
物理的な制限だけでなく「心理的なブレーキ」も同時にかけられる点です。
もしスタンプ制が導入されたとき、
それでもなお「何とかもう一回買いたい」と思う人は、どう動くでしょうか。
行列のそばでスタンプを必死に消す人のナンセンスさ
想像してみてください。
- 店の近くで、手の甲をひたすらゴシゴシこすっている大人
- トイレの水道で、何度も何度も手を洗っている
- ペットボトルの水をかけて、爪でひっかきながらスタンプを落とそうとしている
スタンプインクが完全に落ちるとは限りませんし、
うっすら残った跡は、かえって目につくこともあります。
UVインクなら洗っても落ちたかどうかさえ分かりません。
その様子は、第三者から見るとかなりナンセンスです。
- 周囲の目線:「あの人、さっきも並んでなかったっけ?」「そこまでして買うの?」
- 大勢の前で手をごしごし洗っている本人の心の中:「自分は、一体何をやっているんだろう…?」
- お金で雇われたバイト:「並ぶだけならまだしも、こんなことまでやりたくないよ」
この「だんだん恥ずかしくなってくる感じ」は、
法的な罰や罰金にはない抑止力です。
「仮病を使う大人」の情けなさ
右手のスタンプを避けるために、
- 「右手、ケガしてて…」
- 「肌が弱いので…」
とウソをついて左手に逃げようとする、というパターンも考えられます。
目的は、言うまでもなく
「転売用にもう1セット抜きたいだけ」
です。
もしそれを、近くで子どもが横で見ていたとしたらどうでしょうか。
- 「さっきまで普通にスマホ持っていたのに、レジ前だけ急に“右手が使えない”と言い出す親」
- 「何とかスタンプを押されないように店員と交渉する大人」
子どもの目には、それが格好いい大人の姿には見えないはずです。
スタンプ制は、
「まともな大人なら、そこまでしてルールをかいくぐろうとは思わないよね」
という“恥ずかしさのライン”を、あえて手前に置く仕組みとも言えます。
恥ずかしさベースのソフトな抑止力
スタンプ制には、
- 1人あたりの購入回数を物理的に縛る
- 同時に、「見られて恥ずかしい行動」を誘発することで心理的にもブレーキをかける
という二重構造があります。
特に、
- 「とりあえず小遣い稼ぎでやってみようかな」くらいのライト層
- 「そこまでして稼ぎたいわけではない」程度の人
にとっては、
「スタンプを必死に消そうとする姿」
「仮病でごねる姿」
をわざわざ他人の前でさらすほどの価値はない、
と感じやすくなります。
つまり、
“ガチガチの取り締まり”ではなく“じわじわ効く恥ずかしさ”でライトな転売勢をふるい落とす。
これも、スタンプ制の重要な側面だと思います。
スタンプ制を導入するためのルール
スタンプ制は、「1人あたりの購入回数を平等にする」ための土台になる仕組みです。
このときの基本線としては、
- キャンペーンの前提として、スタンプによる管理に同意してもらうこと
- 同意を得られない場合には、キャンペーンへの参加をお断りする場合があること
を、あらかじめはっきり示しておく必要があります。
文言のイメージとしては、例えば次のような形が考えられます。
「本キャンペーンでは、公平性を保つため、スタンプによる購入回数の管理を行います。
このルールにご同意いただけない場合、申し訳ありませんが本キャンペーンへのご参加をお断りさせていただく場合があります。」
そのうえで、何かトラブルがあった時のために、
本部または専用窓口に連絡して判断を仰ぐ
といった運用方針を決めておくことで、「店によって言うことが違う」「スタッフごとに対応がバラバラ」という状況を避けやすくなります。
なお、相談窓口が用意されていても、公平性と安全面を優先する以上、「ルール自体が最優先である」、という点も合わせて伝えておく必要があります。
店舗側が注意しやすくなる「ルールの見える化」とマニュアル整備
前項でも話した通り、スタンプ制を導入するうえで大事なのが
「ルールを事前にきちんと見える形にしておくこと」
です。
スタンプを押したり、スタンプを必死に消そうとする人に声をかけたりするのは、
現場の店員にとってはかなり勇気がいる行為です。
- 「クレームになったらどうしよう」
- 「SNSに晒されたら嫌だな」
- 「自分だけが厳しい人だと思われたくない」
こうした不安が強いほど、
「おかしいと思っても何も言えない」
という状態になりやすくなります。
事前のルール掲示で「私のお願い」ではなく「お店の決まり」として伝えられる
そこで重要になるのが、店頭や店内での告知の明文化です。
たとえば、こんな文言を
- ポスター
- レジ前のPOP
- 公式サイト・アプリのお知らせ
などにあらかじめ掲示しておきます。
- 「本キャンペーンは、お一人様◯セットまでとさせていただきます。」
- 「ご購入の際、手の甲へのスタンプ(またはカード配布)にご協力ください。」
- 「スタンプやカードを故意に消そうとする行為、店舗周辺での不適切な行為が見られた場合は、販売をお断りすることがあります。」
こうしておくと、店員は
「私がそう思うから」ではなく
「お店として、こういう決まりになっているので」
と説明できます。
これは、店員側のメンタル負荷を下げる意味でもとても大きいです。
「スタンプ消し」「水まき」など具体的なNG行為も先に書いておく
スタンプ制ならではのトラブルとして想定されるのが、
- トイレや手洗い場を長時間占有して、スタンプを落とそうとする
- ペットボトルの水やアルコールを使って手を濡らし、床が滑りやすくなる
- 店舗のすぐそばで、必死にスタンプをこすり落とそうとする
といった行為です。
これも事前に、
- 「店舗周辺や店内で、スタンプを消す目的で水やアルコールを使用する行為はご遠慮ください。」
- 「床が濡れて他のお客様の転倒につながるおそれがあります。、また、近隣にも迷惑になります。」
と安全面を理由にNGであることを明文化しておけば、
- 店側として注意しやすくなる
- 他のお客さんから見ても「それはやめた方がいい」と納得しやすい
というメリットがあります。
スタッフ用マニュアルと「声かけテンプレ」の用意
さらに一歩進めるなら、
スタッフ向けのマニュアルや声かけテンプレも用意しておくと安心です。
例として:
- 「本日はお一人様◯セットまでとなっております。こちらのスタンプ(またはカード)で管理しておりますので、ご協力をお願いいたします。」
- 「申し訳ありませんが、本日はすでにスタンプ(カード)をご利用済みですので、これ以上のご購入はお断りしております。」
- 「スタンプを消す目的での水やアルコールのご使用は、滑りやすくなり危険ですのでおやめください。」
といった形で、「どう言えばいいか」を決めておくと、
- アルバイトのスタッフでも、個人判断ではなくルールに沿って注意できる
- 対応に迷っている間に列が詰まっていく、という事態も減らせる
効果が期待できます。
こうした「告知」と「マニュアル」がセットになって初めて、
- 店員が“悪者役”として一人で矢面に立たなくて済む
- 注意された側も「この店だけの謎マイルール」ではなく「チェーン全体の方針」として受け止めやすい
という状態に近づきます。
スタンプ制やカード制そのものを議論するのと同時に、
「どう書くか」「どこまで事前に見せるか」
という“ルールの見える化”もセットで考えることが、
現場を守るうえでは欠かせないのかなと思います。
飲食店以外でも使えるか 限定グッズ販売におけるスタンプ制の汎用性
ここまでの話を読むと、
「これ、マックやハッピーセットだけじゃなくて、他でも使えそうでは?」
と感じる方もいるかもしれません。
実際、構造だけを見ると、
- 限定・ランダム要素があるノベルティや特典
- 一部の人が何度もレジに並ぶことで、通常の客の導線が壊れる
- そこに転売目的の人が乗っかってくる
という場面は、さまざまな業態で共通しています。
スタンプ制が応用できそうな場面の例
たとえば、次のようなケースです。
- アニメショップの限定グッズ販売
- 「◯◯円以上購入で1枚もらえる」「ランダム配布」など
- ゲームショップの新作ソフト購入特典
- 店舗別描き下ろしイラストカードなど
- アイドル・声優・アーティストのランダム缶バッジ・アクスタ
- コンビニの一番くじ・キャラクターキャンペーン
- 「くじを何回も引く人」でレジが詰まる
- コラボカフェ・ポップアップストアのランダムノベルティ
これらの現場では、
- 一人で何度も会計を繰り返す人
- 列の前にずっと居座るような形になってしまう人
がいることで、レジ前の導線が壊れがちです。
ここに、
- 「当日スタンプ1つで、その人は“本日の限定グッズは1回まで”」
- もしくは業態に応じて「◯回まで」とルールを決める
といった仕組みを入れることで、
「同じ人が延々とレジを占拠し続ける」
という状態を和らげやすくなります。
スタンプ制=「その場に足を運んだ一人ひとりの“回数”を縛る仕組み」
抽選販売が「アカウント数・端末数の勝負」になりやすいのに対して、
スタンプ制は
「実際にその場に足を運んだ一人ひとりに、
どこまで“連続で”チャンスを与えるかを決める仕組み」
と捉えることができます。
- 今日はどうしても行けない人、そもそも来られない地域の人
→ 抽選のほうがチャンスがある - 実際に店まで足を運んでくる人同士の中での公平さ
→ スタンプ制の方が、生活リズムやアカウント数による格差を持ち込みにくい
という違いがあります。
もちろん、
一人一人にスタンプを押すという店員の煩雑な作業の膨大な負荷・教育コスト
といった課題は、どの業態でも共通です。
それでも、数字だけで見る「公平さ」だけでなく、
「その場に並んでいる“人間同士”の納得感」
という意味で、スタンプ制は検討する価値のある選択肢だと感じます。
テーマパークのハンドスタンプ文化に学ぶ 飲食×スタンプ運用の現実解
「でも、食品を扱うお店で手にスタンプって、衛生的にどうなの?」
ここは多くの人が気になるポイントだと思います。
実は、「飲食+手スタンプ」が全くのゼロからの発想かというと、そうでもないんです。
再入場スタンプという“先行事例”
たとえばテーマパークでは、昔から
- 再入場の証明として手の甲にスタンプを押す
- 一見何も見えないが、専用ライトを当てると光る「UVスタンプ」を採用する
といった仕組みが使われてきました。
園内には、
- レストラン
- ワゴン販売の軽食
- ドリンクスタンド
など、飲食を扱う店舗がたくさんありますが、
それでも手のスタンプと飲食は長年共存してきたわけです。
もちろん、「だからそのまま真似すればOK」というほど単純ではありません。
ただ、
「食品業界だから絶対に手スタンプはあり得ない」
と最初からシャットアウトしてしまうよりは、
「既に飲食とスタンプを両立している現場がある。
そこから、どこまでなら安全に転用できるかを検討する」
という発想の方が、建設的ではないかと感じます。
参考にできそうなポイント
テーマパーク側が積み重ねてきたノウハウには、
飲食チェーンや他業態でも参考になる点がいくつかあります。
- 皮膚用インク・低刺激・無毒性のものを使う
- 食品衛生法等に配慮した成分設計
- 金属アレルギーや香料アレルギーにもできる限り配慮
- 押す位置は「手の甲」に限定する
- 食べ物を直接触る「手のひら」ではなく、
触れる頻度が低い甲側にすることでリスクを下げる
- 食べ物を直接触る「手のひら」ではなく、
- 見た目の違和感を抑える工夫
- カラフルなスタンプではなく、
普段はほぼ見えず、ライトを当てると光るUVインクを検討する
- カラフルなスタンプではなく、
- アレルギー・トラブル発生時の対応フローを明文化
- 「かゆみ・赤みが出た場合の対応」
- 「スタッフが勝手に押さず、説明を挟むためのマニュアル」
こうした先行事例に倣うことで、
- 「食品を扱っているから無理」と一刀両断するのではなく、
- 「この条件と手順なら、一定の安全ラインの中で運用できるのでは」と検討できる
余地が生まれます。
「スタンプだから危険」ではなく「どういうスタンプなら許容できるか」
大事なのは、
スタンプそのものを“危険なもの”と決めつけるのではなく、
「どんな材質・場所・運用なら許容範囲といえるか」を詰めていくこと
だと思います。
そのうえで、
店側もリスクとメリットを天秤にかけたうえで導入の是非を判断する
というステップを踏むのが、現実的な落としどころではないでしょうか。
マックや企業が「悪者」ではない
ここまでスタンプ制という転売対策についてあれこれ考えてきましたが、
決して「マックが悪い」「企業が何もしていない」と責めたいわけではありません。
もともと企業側は、
- 子どもたちに喜んでもらえるコラボやおもちゃを用意する
- 手頃な価格で「ちょっとしたごほうび時間」を提供する
という、お客さんに楽しんでもらうためのキャンペーンとして企画しています。
ところが、そこに一部の大人の
- 転売目的での買い占め
- 何度も並び直しての大量購入
- 食べ物を捨ててカードだけ抜き取る行為
といった、本来想定していなかったマナー違反が入り込んでしまったことで、
現場が崩壊するような事態になっている、という方が実態に近いはずです。
極端な話をすれば、本来であれば
一人ひとりが「自分や家族が楽しむ分だけ」を買う
というごく当たり前の線を守っていれば、
スタンプ制と題してここまで真剣に考察する必要はなかったのかもしれません。
企業は企業で、
- 在庫を読み違えれば「余らせた」と批判される
- この状況を改善するための対策を取っていない
- 早々に完売させれば「足りない」「なぜもっと用意しなかった」と言われる
という、なかなか正解のない綱渡りを強いられています。
そのうえで、
- できるだけ多くの子どもに行き渡らせたい
- 現場のスタッフの負担も増やしすぎたくない
- でも、転売目的の買い占めには一定の歯止めをかけたい
という難題に向き合っている、という視点を決して忘れてはいけません。
スタンプ制の仕組みは、
「お客さんを疑って締め付けるためのもの」
というよりもむしろ、
「マナーを守っている大多数のお客さんと、子どもたちを守るための“苦肉の策”」
と捉えたほうが、現実に近いのではないでしょうか。
この記事では企業側の努力や現場の苦労を軽視するつもりは全くなく、
- 本来はマナーの問題であること
- そのうえで、転売目的の“ごく一部の行動”に振り回されない仕組み作りが必要になってきていること
を整理したい、というスタンスで書いています。
企画してくださる企業には心から感謝しています。また、トラブルの矢面に立たされる現場のスタッフに対しては本当に頭の下がる思いです。
スタンプ制に関する疑問と懸念への答え(Q&A)
ここからは、スタンプ制について出てきそうな疑問を整理しておきます。
- 手にスタンプを押すなんて衛生的に大丈夫?食品を扱う店でアリなの?
-
「食べ物」と「手のスタンプ」は、相性が悪く感じられるかもしれません。
スタンプ制を導入する前提としては、
- 皮膚用・低刺激・無毒性のインクを使う
- 押す位置を「手のひら」ではなく「手の甲」に限定する
- 手洗いやアルコール消毒と両立できる運用を決めておく
といった条件づくりが欠かせません。
テーマパークの再入場スタンプのように、飲食とスタンプが共存している場はすでにあります。
「食品だから絶対にNG」と決めつけるのではなく、どんなインク・どんな位置・どんなルールなら許容範囲といえるか
を検討していく、というスタンスが現実的だと感じます。
- スタンプに同意できない人は、本当に参加できないの?
-
今回のスタンプ制は、
「本キャンペーンでは、公平性を保つため、スタンプによる購入回数の管理を行います。
このルールにご同意いただけない場合、申し訳ありませんが本キャンペーンへのご参加をお断りさせていただく場合があります。」という前提のうえで成り立っている仕組みです。
つまり、
- 「スタンプによる回数管理に同意してもらうこと」が参加の条件
- どうしても同意できない場合は、「参加をお断りする場合がある」ことも含めて事前に示しておく
という考え方になります。
これは、
スタンプに協力する、本来守られるべき人が不利にならないようにする
ための最低限のルールでもあります。
疑問や確認したいことについては、
- 「ご質問等ある場合は、店頭スタッフにまずご相談ください」
- 「その場で判断できない場合は、本部や専用窓口に確認のうえ対応を検討します」
といった“相談の窓口がある”ことを案内するにとどめる形が現実的です。
大事なのは、
- 「自分だけルールの外で何個でも買わせてほしい」という意味ではない
- 相談しても、事情や混雑状況によっては希望どおりにならない場合もある
という現実も含めて、あらかじめ正直に伝えておくことです。
- 結局スタンプなんて消せるでしょ?意味なくない?
-
完全に消せるかどうか以前に、
- トイレや水道で何度も手を洗う
- ペットボトルの水やアルコールを使ってゴシゴシこする
といった「消そうとする行為」そのものにコストがかかります。
その様子は、
- 周囲の目線:「さっきも買っていなかった?」
- 本人の内心:「自分はいま何をやっているんだろう…」
という“恥ずかしさ”を伴います。
右手→左手と仮病を使っても、せいぜい2回分が限界です。
それ以上を狙うなら、スタンプをかなりしっかり消す必要があり、
労力の割に枚数が伸びにくい構造になります。スタンプ制は、不正をゼロにする魔法の仕組みではなく、
「そこまでしてやるほど、おいしい仕事ではないな」
と思わせるためのローテクなブレーキ、と捉える方が近いはずです。
- 店員さんの負担がさらに増えない?クレーム対応が大変そう
-
スタンプ制を入れると、現場の負担が増えるのでは、という心配もあります。
ここは、仕組みそのものと同じくらい、
- ルールを事前に見える形で知らせておくこと
- スタッフ向けのマニュアルをしっかり用意しておくこと
が重要です。
たとえば、
- 店頭ポスター
- レジ前のPOP
- 公式サイト・アプリでのお知らせ
などで、
- 「本キャンペーンはお一人様◯セットまでです」
- 「ご購入の際、手のスタンプ(または代替手段)にご協力ください」
- 「スタンプやカードを故意に消す行為、店舗周辺での過度な水の使用はお断りする場合があります」
といったルールをあらかじめ明示しておくことで、
スタッフ個人のお願いではなく、「お店としての決まり」として案内しやすくなる
という効果が期待できます。
さらに、
- スタッフ用マニュアルに「声かけの例」を用意する
- トラブルが起きたら必ず責任者を呼ぶフローにしておく
といった形で、「個人で戦わせない」設計にしておくことも欠かせません。
- 転売目的の人は仲間やアルバイトを使うだけで、あまり効果がないのでは?
-
スタンプ制だけで転売目的の行動をすべて止めることはできません。
ただ、構造を見直すと、
- 導入前
- 少人数でも、時間さえ使えば大量に仕入れられる
- 店と普通の客が、行列・食品ロス・オペレーション崩壊というロスを背負う
- 導入後
- 一人ひとりの当日回数に上限がかかる
- 大量に抜くには、大人数を集めて指示・移動・管理する手間が一気に増える
- 枚数の割に「時間ロス」「人件費ロス」「メンタルロス」が膨らんでいく
という変化が起こります。
つまり、
同じ人数・同じ時間で稼げる量が、スタンプ制によって確実に下がる
という方向に、コスト構造が変わります。
続ける人はゼロにはなりません。
それでも、- 小遣い稼ぎレベルのライト層ほど割に合わなくなって離れていく
- 主犯格ほど「ビジネスとしての効率」が悪化する
という意味で、「転売目的の人ほどしんどくなる側」に負担を寄せる効果は期待できます。
完璧な解決策ではないからこそどこまでならやれるかを考える
ここまで、
- マクドナルドのポケカ騒動に象徴される「限定グッズ×転売」の問題
- 数量制限や抽選販売の限界
- 手のスタンプ制というローテクな抑止アイデア
- 飲食以外への応用可能性
- テーマパークのハンドスタンプ文化からの学び
といった要素を、一つずつ見てきました。
あらためてはっきりさせておきたいのは、
どれ一つとして「これさえやれば転売問題は完全解決」という魔法ではない
ということです。
それでも、なお考えてみる価値があるのは、
「何もしないまま、現場崩壊とロスをすべて“店と正直な客”だけに背負わせ続けるのか?」
という問題があるです。
スタンプ制をうまく設計すれば、
- 子どもが正規の値段で買える可能性が上がる
- 食品ロスやレジ崩壊がある程度抑えられる
- 転売ヤーだけが時間・手間・恥ずかしさといった「ロス」を背負う
という、ロスの再配分が起こります。
つまり、
お店と正当な利用者はロスをカットし、
転売ヤーだけがいろいろなロスを背負う構図になる
ということです。
そして、その途中には必ず
- 親として、子どものがっかりした顔を見たくないという切実さ
- 若い頃の「軽いバイト」が、未来の自分に返ってくるかもしれないという教訓
- 「そこまでしてルールをかいくぐる大人ってどうなの?」という社会の目
といった、人間くさい感情が横たわっています。
今回考えてきた『マックのポケカ転売対策としてのスタンプ制』は、その全部をきれいに解決する“正義のルール”ではありません。
それでも、
- 完璧じゃなくても、どこまでなら現実的にやれるか
- ロスを誰が負担すべきなのか
- どんな不便なら「仕方ない」と納得できるのか
を考えるための、ひとつの具体的なたたき台にはなり得るはずです。
マックのポケカのような話が出るたびに
「転売ヤーが悪い」で終わらせるのではなく、
「仕組みとしてどんなブレーキをかけられるのか?」
「子どもの笑顔と現場の負担を、どう両立させるのか?」
を社会全体で考えていく——
その入り口としての「スタンプ制」だと捉えてもらえれば、この記事の役目は十分かなと思います。
今回はあえて、手にスタンプを押すという“アナログな対策”に絞って考えてみました。
アプリや電話番号などを使った“デジタル寄りの転売対策”については、別の記事で改めて整理してみたいと思います。

コメント