NHK朝ドラ「ばけばけ」は、島根県松江市と滋賀県大津市・高島市など、実在する場所でロケが行われています。
八重垣神社の「鏡の池」、洞光寺の鐘の音、日吉大社の走井橋など、ドラマに登場した場所は実際に訪問できます。
この記事では、確認できている主なロケ地と基本情報(住所・アクセス)、実際に歩くときのポイントをまとめます。観光としてまわれる場所を中心に紹介します。
目次
松江エリア主要スポットと見どころ
ここでは島根県松江市で撮影されたと発表・報告されている場所をまとめます。松江は作品の舞台モデルでもあり、ロケ地と史跡が重なっているのが特徴です。
八重垣神社(鏡の池の恋占い)
- トキたちが縁占いをする場面の神社として登場。実際の八重垣神社は、縁結びで有名で、紙を浮かべて沈む速さで縁の近さを占う「鏡の池の占い」が観光の定番です。
- アクセス:島根県松江市佐草町。松江駅からバス利用が一般的。現地は神社なので自由参拝が基本ですが、混雑時間帯(休日の昼)は写真待ちの列になることがあります。
洞光寺(鐘の音のシーン)
- ヘブンが鐘の音を聞く場面に使われたお寺。撮影自体は2025年5月に松江市内の洞光寺で行われ、ドラマで流れた鐘の音は実際の住職が撞いた鐘の音だそうです。
- アクセス:島根県松江市新町。境内は静かな住宅地寄りにあり、近所への配慮が必要です。見学の時間帯やマナーは現地での案内に従う形になります。
月照寺・小泉八雲ゆかりの地
- 月照寺は松江藩主・松平家の菩提寺で、多くの灯籠や大きな亀の像が並ぶ境内が「2人が歩くシーン」の背景として特定されています。小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が愛した寺としても紹介されています。
- 小泉八雲旧居や松江城周辺も、主人公たちの暮らしぶりを思わせるロケの背景として扱われています。松江城は現存天守で、堀沿いの武家屋敷エリアとセットで歩くと雰囲気が再現しやすいです。
滋賀ロケ地の歩き方(日吉大社・安楽律院・夕暮原)
滋賀県側のロケは、大津市と高島市などで確認されています。橋や参道など、石造りの景観そのものが画面に出ています。
日吉大社 走井橋(お見合いシーンの石橋)
- トキと山根銀二郎が並んで歩く石橋のロケ地として紹介されています。場所は滋賀県大津市の日吉大社「走井橋」。地元のロケーションオフィスが公開しており、実際の参道・石橋が画面に使われています。
- アクセス:滋賀県大津市坂本5丁目。最寄りは坂本比叡山口駅から徒歩圏。神社境内なので足元は石段・砂利道あり、歩きやすい靴が安心です。
安楽律院(清光院として登場した寺)
- 本編では「清光院」として登場する場面のロケが、滋賀県大津市の安楽律院で行われたとロケ支援側がSNSで明らかにしています。古い堂宇のたたずまいがそのまま画面に使われており、ストーリー上でも印象の強い場所です。
- 安楽律院はもともと比叡山延暦寺ゆかりの寺で、現在は廃寺扱いの静かな環境です。観光地化された神社と違って案内板が少ないため、訪れる場合は私有地・立入禁止エリアに入らないよう注意が必要です。
高島市 夕暮原(川原のシーン)
- 司之介の捜索や再会の場面として、高島市側の河川敷(通称「夕暮原」として紹介されるエリア)がロケに使われたと特定されています。草地や水辺など、開けた景観が特徴です。
- アクセスは公共交通+徒歩ではやや不便な場所が多いため、巡礼目的なら車移動やレンタカーが前提になります。ロケ地は川沿いの自然エリアなので、立入可能な場所かどうかは現地の案内・掲示を必ず確認してからにしてください。
聖地巡礼1日のモデルルート(松江駅スタート)
松江はロケ地と観光地が重なっていて、1日観光とロケ巡りをまとめやすいという強みがあります。
- 松江駅 → 八重垣神社
- バス移動で縁結びの「鏡の池」。占い体験も可能です。
- 八重垣神社 → 月照寺
- 江戸期からの灯籠・大亀像が並ぶ境内。作中の“2人で歩く”ような静かな雰囲気を味わえます。
- 月照寺 → 松江城周辺(小泉八雲ゆかりスポット)
- 現存天守の城下エリアを歩き、堀の雰囲気を感じながら写真スポットを回れます。
- 松江城周辺 → 洞光寺
- 夕方に鐘の音が響く寺。劇中の印象的な「鐘の音」は実際の住職が撞いた音が使われたと紹介されています。
この4か所は移動距離が比較的まとまっているので、松江観光ついでに1日で回る現実的なコースになります。松江は夕暮れの宍道湖も人気なので、日没前に湖岸に出るプランを足すのもおすすめです。
ロケ地を歩くときの注意とマナー
- 神社・寺・史跡は、あくまで日常の生活空間でもあります。参拝や境内の通路をふさがない、無断で建物内部に入らない、私有地・関係者以外立入禁止の表示には従うなど、基本的なマナーを守りましょう。
- 日吉大社の走井橋のように石橋そのものが撮影スポット化している場所は、早朝・平日など人が少ない時間帯の方が安全に写真が撮れます。段差や苔で滑りやすいので足元にも注意してください。
- 滋賀の安楽律院のように廃寺扱いの場所は、一般向け観光地と違って案内や整備が限定的です。立入禁止エリアに入るとトラブルになりますので、必ず現地の掲示やロケーションオフィスの案内を確認しましょう。
まとめ
「ばけばけ」のロケ地は、物語の舞台モデルである島根県松江市と、滋賀県大津市・高島市などに広がっています。
八重垣神社の鏡の池、洞光寺の鐘の音、日吉大社の走井橋といった具体的な場所は、観光で実際に行けるスポットとして公表・紹介されています。
各スポットはアクセス方法や境内の性格が違うので、松江中心の1日プランや、滋賀側の神社・石橋めぐりなど、無理のないコースで分けて巡るのが現実的です。
ロケ地は地元の神社やお寺そのものなので、写真を撮るときも迷惑にならないよう静かに楽しむことが、今後もロケ地の公開が続くためのいちばんのポイントです。

コメント