お祭りや文化祭で大活躍!ダンボールで1日でできる簡単手作り顔出しパネルの作り方!

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会社の納涼祭や学校の文化祭などで大道具係を任されて、何を作ろうかお悩みの皆さん!そんな時は顔出しパネルを作ってみませんか?

今回は夏祭りを想定して、ダンボールをベースにちょっと手の込んだ屋台のお面屋さんをモチーフにした顔出しパネルの作り方を説明します。

私が職場の納涼祭で作ったパネルはたいへん好評で、納涼祭の後も同僚がしばらく飾っていてくれました。

「顔出しパネル」は「顔ハメパネル」「顔ハメ看板」などいろいろな名称で呼ばれますが、特に正式な名称はありません。ここでは「顔出しパネル」と呼ぶことにします。

ちなみに完成形はこのようになります。

顔出しパネル完成品

難しそう…

髪を切ったり貼ったりするだけなので簡単です。

時間がかかりそう…

大掛かりに見えますが、準備さえしておけば1日でできます。

どれぐらい費用がかかるの?

材料費だけなら2,000円程度で済みます(工具代別)。

いかがでしょうか。挑戦してみたいと思いませんか?

各種行事でパネル制作をお考えの方に、また、大道具係になったけど何を作っていいかわからない、という方に、少しでも参考になればうれしいです。

顔出しパネルの背面
顔出しパネルの背面(広い板がベース)
目次

消耗品

顔出しパネル作成に必要な消耗品は以下の通りです。

  • ダンボール
    • ベースになる板・・・必要な大きさを満たす枚数(100サイズ程度のダンボール箱なら4個)
    • ベースの板を支えるもの(ペットボトルなどを梱包してある箱などがベスト)・・・10個程度
    • 周りの紅白に装飾した棒を作るための板を切り出すのに必要な枚数(100サイズ程度のダンボール箱なら1個)
  • 布テープ
    • 茶・・・3本
    • 白・・・2本
    • 赤・・・2本
  • 両面テープ(強力なもの)・・・1本
  • 大きめの模造紙(黒)(絵の背景用)・・・2枚
  • 木工用ボンド(500ml)・・・1本
  • 液状タイプののり・・・3本(スティックのりで代用するなら強力なもの)
  • 工作用紙
    • 目盛りのついたもの・・・3セット
    • 無地(A4サイズ10枚入り)・・・3セット
  • リメイクシート(木目調のもの)・・・1枚
  • コピー用紙(自宅での印刷の場合)
  • プリンター用インク(自宅での印刷の場合)

工具類

顔出しパネル作成に必要な工具類は以下の通りです。

  • 黒マジック(太めの線が描けるもの)・・・1本
  • カッター(大きめの物)
  • カッターの替え刃(黒刃がベスト)
  • 安全刃折器
  • はさみ
  • ダンボールカッター
  • 定規(30cm以上のもの)
  • メジャー(5m以上のもの)
  • 工作マットや新聞紙など(カッターで床やテーブルを傷つけないもの)
  • カラープリンター(自宅での印刷の場合)

お面は大量に印刷しますので、インク代もかかるため、どこで印刷するか検討しましょう。
会社や学校で使用する物なら、そちらで印刷したほうが良いでしょう。
ちなみに自宅で印刷するならエコタンク式のプリンタが経済的でお勧めです。

以下に、ダンボールなどを使って大道具を作るときに必須となるアイテムについてもう少し詳しく説明していまします。

どれも一般の事務作業では使用しないと思われるものですが、工作にはぜひ準備しておきたい工具です。
今後も大道具を作ることが予想されるなら、なおさら準備しておきましょう。もちろん工作終了後に事務用品として使えます。

良い工具を使用することで、

  • 時間の短縮になる
  • 疲労感が減る
  • 作品の完成度が上がる
  • 経済的

といったメリットを得ることができます。多少値が張ってもよいものを選びましょう。

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ダンボールのベース作り

ダンボールを解体して大きな長方形を作る

ここからいよいよ工作に入ります。
まず継ぎしろのある辺からダンボールを解体します。
この時、継ぎしろははがします。

ダンボールの継ぎしろ
ダンボールのフラップ

解体後、ダンボールのフラップは全て布テープで留めます。

解体したダンボール
解体したダンボール
フラップを留めたダンボール
フラップを布テープで留める

1枚で小さければ同じように長方形を作って2枚、3枚・・・と継ぎ足し、理想の大きさにします。
大きすぎる場合はカッターで不要な部分を切り取ります。

カッターは大きなものやダンボールカッターがお勧めです。
通常事務で使うようなカッターは、ダンボールを切っているとすぐに刃がダメになるし、時間もかかり手も痛くなります。

すべての断面を布テープで保護する

ダンボールの断面に触れるとケガをしやすいので、すべての断面に布テープを貼ります。

ふちを加工したダンボール
断面を保護したダンボール

ダンボールのベースを自立させる

2本の柱を作る

小さなダンボール箱を積み上げた塔を2本作り、ベースの裏側の両脇にくっつけます。

これで接地面積が広く安定し、なおかつベースが曲がるのを防ぐ事ができます。

既存の箱をほぼそのまま利用するのですから、安定度は抜群です。
しかもくっつけるだけなので超簡単。

ペットボトルなどを梱包している小さめの箱を積み上げていくのがおすすめです。
一番下の箱に新聞紙や水を入れたペットボトルを入れて重しにすれば、もっと安定させることもできます。

小さな4個のダンボール
4個の小さなダンボール
結合した小さな4個のダンボール
積み上げる
2本のダンボールの塔
同じものを2本作る

ベースに2本の柱をくっつける

木工用ボンドと布テープでベースにしっかりとくっつけます。

ベースのダンボールと2本の柱
ベースのダンボールと2本の柱
顔出しパネルの背面
木工用ボンドと布テープでくっつける

塔の間に顔を出す穴をあけますので、人が入れるように塔の間隔を決めてください。

ちなみに、ダンボールですので雨風には弱いですが、立て看板などもこの方法で簡単に自立できます。

表面の制作

 穴の位置や大きさは直接ベース上で絵を作成しながら決めていきます。

模造紙の貼り付け

背景となる模造紙をダンボールのベースに貼ります。模造紙は夜のイメージの黒を選びました。
4辺布テープ土台のダンボールにしっかりと留めます。極力たるみができないように注意します。

背景の紙の貼り付け前
背景の模造紙(黒)の貼り付け前
背景の紙の貼り付け後
背景の模造紙(黒)の貼り付け後

表面のパーツづくり

ここでは、パーツ(屋台の骨組み、お面、屋台の上に張り付ける「納涼祭」の文字)を準備します。

屋台のパーツ
このセクションで作るパーツ

リメイクシートの準備

木目調のリメークシートを必要なサイズに切り、これを屋台の骨組みに見立てます。
リメイクシートはシールになっており、さらに裏に目盛りが印刷してあるので、工作にはたいへん便利です。
木目に沿った方向に5cm幅に切りますので、木目の向きに充分注意します。
これを数本準備します。

お面の準備

次にお面を準備します。ネット上で無料のお面がありますので、印刷しましょう。
このお面の大きさでお面の配置の間隔も大体決まります。

以下のサイトなら、無料会員登録で1日最大9枚までダウンロード可能です。

キツネや鬼、おかめのお面もいいですが、かわいい動物のお面もいいでしょう。
実際のお面として使用するわけではないので、目の穴は開けません。

小さなお子様用に作成するなら、お子様に描いてもらってもいいかもしれません。

お面の作成

お面を印刷する場合は、コスト面を考慮して仕事先で印刷させてもらったり、経費として落としてもらったり、知り合いに頼んだりしてなるべく自己負担のかからないようにしましょう。

自宅で印刷するのなら、エコタンク型のプリンタが経済的で断然お勧めです。

コピー用紙に印刷したお面はそのままベースに貼り付けたら背景が透けてしまうので、液状則やスティックのりで厚紙に張り付けて形に沿って切り抜きます。

液状のりはしっかりとくっつきますがしわができやすいので、のりを付けた後に一度ざっと平たい紙などでのりをなるべく均等に広げましょう。

また、乾燥した際に水分で沿ってしまうことが多いため、厚紙に貼った後で重しなどを乗せましょう。

装飾文字の印刷

Excelを使って、「納涼祭」の文字を印刷します。
「挿入」→「テキスト」→「テキストボックス」→「横書きテキスト ボックスの描画(H)」
「フォント名:江戸勘亭流」「サイズ:520」を使用しています。

excelの挿入
excelの文字の編集

印刷した文字は液状のりやスティックのりで厚紙に貼り付けます。

厚紙に貼ったら、縁取りをするイメージで5mm程度の余白ができるように切ります。その方が浮き上がって見えるのでかっこいいです。

「祭」の文字
完成後のイメージです

表面の周りの紅白の装飾の作成

今回はベースの絵の周りを装飾するための紅白のパーツを作ります。

お祭りといえば紅白幕。ということで、ベースの枠を紅白の枠で囲むことにします。やっぱりあの紅白幕を見るとおめでたい気分になりますよね。紅白の枠で囲むことで絵もぐんと引き締まりますし、何より派手になります。
せっかく作るなら、少しでも見る方の気分を盛り上げましょう!

紅白の装飾パーツづくり

それでは、実際の工程に移ります。

5cm幅のダンボールの板の作成

まずはベースの板の左右、下を囲む紅白幕をつくるため、ダンボールで5cm幅の板を作成します。
顔出しパネルの3辺(ベースの板の左右と下)の長さを十分に満たすよう、この部品は何本も作成することになります。

顔出しパネルの紅白の枠組
青い丸で囲んだ部分の板を作ります
切り出したダンボール
必要な本数を作ります

20cm幅のダンボールの板の作成

ここで作るダンボールの板は顔出しパネルの上の看板用の板になります。「納涼祭」の文字を貼りますので、幅を20cm程度にします。これも同様に何枚か作成します。

ここまでに作ったダンボールの板は、顔出しパネルのふちを囲いますので、ベースのダンボールが折れ曲がるのを防ぐ、添え木の役目も果たします。

顔出しパネルのタイトル部分の枠組
青い丸で囲んだ部分の板を作ります
切り出したダンボール
必要な本数を作ります

作った部品の補強

上記で作成したダンボールの板を補強する紙を、目盛り付きの工作用紙で作成していきます。
紅白の布テープを直接ダンボールに貼ると、薄い布テープだと下地のダンボールが透けてしまったり、ダンボールの断面がヨレヨレになって、見た目が悪くなるからです。

工作用紙は10cm幅に切って、中央部分を5cm、その両脇を5mm(ダンボールの厚さ)にして、その線に折り目を付けます。折り目はカッターを裏返してつけましょう。この時充分にケガにご注意ください。残りの部分はダンボールの裏に巻き付けることになります。

折り目をつけた工作用紙
10cm幅に切って折り目を付けた工作用紙
ボンドを付けた工作用紙
木工用ボンドをつけます

切った工作用紙をダンボールに巻き付けて、木工用ボンドと布テープを使って接着します。
このとき、切った工作用紙の裏面が表になるよう貼り付けます。
目盛りの方を表にすると、この時も布テープの種類によっては目盛りが透けてしまうことがあるためです。

工作用紙をまいたダンボールの留め方
巻き付けて裏側を留めます
工作用紙をまいたダンボールの表面
完成です

上記でできた板に紅白の布テープを貼る

これに紅白の布テープを交互に貼っていきます。
「納涼祭」の文字を貼る看板になるダンボールは紅白の幅を2倍にしています。

できた紅白の板をベースの板に張り付ける

以上の紅白幕が出来ましたら、左右と下辺に5cm幅の紅白幕、上辺に看板用の20cmの板をボンドで貼り付けます。

顔出しパネルのベース
完成イメージ
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表面の絵の作成

次はいよいよ表面を作成します。
すでにパーツは準備していますので、位置を調整しながら貼り付けていきます。

パネルが大きいので、斜めにならないように、常に全体を確認しながら貼り付けていきましょう。

リメイクシートを貼る

まずお面の屋台の骨組みに当たるリメイクシートを貼ります。

ここで参考にしていただきたいのが、周りに張り付けた紅白の棒です。
交互に均一に張った紅白の布テープは位置を決めるのに非常に役立ちます。ただし、当然誤差もありますから、
必ず目でも全体を確認してください

リメイクシートはまず縦の棒から貼ります
お面を貼る部分を広くとるために、極力、枠ギリギリに貼り付けます。

屋台の縦棒を貼る前
縦の棒を配置します。紅白の枠を目安にします。
屋台の縦棒を貼った後

次に横の棒のリメイクシートを貼りますが、これはほぼ等間隔に貼ります。
あらかじめ切り取ったお面が上下で重ならないように事前に確認してください。

屋台の横棒を貼る前
横の棒を等間隔に配置します。
屋台の横棒を貼った後

お面を貼る

骨組みが貼れたら、お面を貼り付けます。
上下、左右を確認しながら貼り付けましょう。スティックのり、木工用ボンドどちらでも構いません。

お面を貼る前
お面を適当に配置します。
お面を貼った後
お面を貼り付けます。

顔を出す穴の型紙を作る

次にいよいよ顔を出す穴をあけますが、その前に型になる円形の紙を作成しましょう。
サイズはお好みですが、私は半径10cmにしました。

円を作成するにはコンパスがあれば一番いいのですが、ない場合は
メモリ付きの工作用紙と画びょう(またはペン)とペンを代用しましょう。 

コンパスの限界以上の円を描く!コンパスがない時の円の描き方

  • 厚紙
  • 定規
  • 画びょう(またはペンなど)
  • ペン
2個の穴をあけた厚紙

厚紙上に中心点を決めます。
円の半径を図って点を付けます。
2点に穴をあけます。

円の描き方

1点を画びょうやペンで固定して、もう一つの点にペンを刺して回転させます。
中心点が移動しないように注意しましょう。
(刺しているペンが円の中心です。もう一つの黒い点にペンを刺して回転させると写真のように円が描けます。)

この方法なら、理論上はコンパスの限界以上の大きな円を描くことができます

ベースに穴をあける

円が出来たら、それを型紙としてパネルの穴をあけたい部分に両面テープで貼り付けます。
これに沿ってパネルに穴をあけましょう。

ベースの穴をあける前
顔を出す穴をあけたい部分に目安となる紙を貼ります。
ベースの穴をあけた後
穴をあけます。

ダンボールの穴の断面は布テープや工作用紙の余りなどを使って保護します。

開けた穴の保護
開けた後の保護(拡大)
顔出しパネルの背面

上辺の枠に「納涼祭」の文字を飾る

上辺の看板に当たる紅白の枠部分に「納涼祭」の文字を一文字ずつ均等に間隔をあけて貼りましょう。

顔出しパネルのタイトル部分

以上で工程はすべて終了です。

お疲れさまでした。

ご質問やご要望などありましたら回答いたします。遠慮なくコメントください

ありがとうございました。

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