人気の地方移住！住んで分かった“魅力＆誤算”徹底解析　イット！【しらべてみたら】　20240701

現代の日本では、都会の喧騒を離れ、ゆったりとした地方での生活を望む人々が増えています。

特にコロナ禍を経て、多くの人がライフスタイルの見直しを図り、地方移住に目を向けています。

本記事では、テレビ番組「イット！」の特集【しらべてみたら】から、「人気の地方移住！住んで分かった“魅力＆誤算”」というテーマに基づいて、実際に地方に移住した人々の生の声をお届けします。

彼らが経験した魅力と誤算を通じて、地方移住の現実を探ります。

人気の地方移住！住んで分かった“魅力＆誤算”【しらべてみたら】

愛媛県西条市での新生活：中島さんの地方移住体験記

東京の喧騒を離れ、愛媛県西条市へ移住した中島さんご一家。

彼らの経験から見える地方移住のリアルな生活、仕事、そして地域との関わり方を紹介します。

移住のきっかけと家族構成

中島さんご一家は、東京都杉並区から愛媛県西条市に移住。

こちらの5人家族（夫婦＋3人の子供）は、現在6LDKの広々とした一軒家で生活しています。

彼らが移住を決意した理由は、家族ともっと時間を過ごすためと、愛媛の温暖な気候に魅力を感じたからです。

職業の変化と新たな生活スタイル

東京でシステムエンジニアとして長時間労働に従事していたご主人は、移住後、デイサービスの機能訓練指導員として働き始めました。

彼は柔道整復師の資格を取得し、地域の高齢者のサポートに携わっています。

通勤時間は車でわずか10分と短く、就業時間も以前の15時間労働と比べて大幅に短く、生活の質が向上しています。

経済的な影響と自給自足の生活

移住によって、ご主人の収入は月に約5万円減少しましたが、生活コストも大きく下がりました。

東京での住宅ローンが月8万円だったのに対し、西条市では6万円に。

さらに、水道代は無料で、自宅裏の畑で野菜を栽培しているため、食費も削減されています。

地域社会との絆

地方での生活では、地域社会との密接な関わりが重要です。

中島さんご一家は、特に子供たちが地域の人々と積極的に交流することで、多くの知り合いを作ることができました。

また、子供たちは自然豊かな環境で虫取りなどを楽しんでおり、地方ならではの魅力を満喫しています。

教育環境とその課題

子供たちの教育環境も大きく変わりました。

息子さんが通う小学校ではクラスメートが12人と少なく、一人ひとりに対する教育の手厚さが魅力です。

しかし、学校までの距離が2キロあり、通学には徒歩で30分かかるため、それが課題となっています。

このように、中島さんご一家の愛媛での生活は、明らかに都会での生活と比べて多くの変化をもたらしています。

彼らの経験は、都会から地方への移住を考える多くの家族にとって、貴重な参考となるでしょう。

新しいスタート：横浜から北海道沼田町への大胆な移住

次に、かつて横浜のプリンター工場で働いていた岡本さんが、北海道沼田町に移住し農業を始めた背景と現在の生活を掘り下げます。

彼の物語は、新たな生活を求める多くの人々にとって参考になるでしょう。

横浜からの大転換

岡本さんは、人口約380万人の横浜市から、わずか2800人が住む北海道沼田町へと生活の場を移しました。

彼が工場での生活を捨て、農業という全く新しい分野に飛び込んだのは、40代を目前に将来に対する展望を見いだせず、好きなことを好きな場所で始めたいという強い願望からでした。

農業への一歩

初めての農業は言葉の壁や技術の不足が障害となり、大変なスタートでしたが、地元の農家の支援を得ながら徐々に知識と技術を身につけ、現在は自立して農業で生計を立てるまでになりました。

岡本さんは沼田町を選んだ理由として、大都会から程よい距離感で、生活に必要な施設が集まるバランスの取れた環境があるから、と語ります。

地域のインフラと生活の便利さ

沼田町では、役場や消防署、図書館、小学校など主要施設が駅周辺の1キロ圏内に集中しています。

岡本さんは車を持っているため、10分以内で日常生活に必要な買い物を済ませられることから、生活の不便さを感じていないと言います。

家族との新生活

北海道での生活は、岡本さんにとって新たな家族を築く場でもありました。

愛知県から移住した奥様との出会いがあり、結婚して娘さんが生まれました。

現在は家族とともにゆったりとした生活を楽しんでいます。

未来への期待と課題

沼田町では現在、旭川方面への鉄道が限られており、2年後にはすべての線路が廃止される予定です。

これが特に学生の通学に影響を及ぼすため、岡本さんは町の将来に期待と不安を抱いています。

それでも、地方の小さなコミュニティで得られる人間関係の温かさが、多くの困難を乗り越える助けになっていると感じています。

まとめ

地方移住は、都会では味わえない多くの魅力がありますが、生活する上でのいくつかの誤算も存在します。

これらの経験談から、移住を検討する際には、生活スタイルや仕事、地域のインフラなど、多角的に情報を集めることが重要です。

どんな生活を送りたいのかを明確にし、実際に地方での生活を体験してみることが、成功への鍵となるでしょう。