今回の情報は、テレビ番組「イット!」の特集【しらべてみたら】から「なぜここが?満足度1位になった“穴場”観光地」に基づいています。
2024年の「じゃらん」満足度ランキングで急上昇した、山口県の角島と宮城県の鳴子という穴場観光地に焦点を当て、なぜこの場所が満足度1位となったのか、その魅力を徹底的に探っていきます。
東北で満足度急上昇!宮城県・鳴子温泉が選ばれる理由
鳴子温泉が、2024年の東北地方の満足度ランキングで7位から1位に急上昇しました。
古くからの温泉地が、なぜここまでの支持を集めているのか、番組ではその理由を探りました。
鳴子温泉郷観光協会公式サイト/宮城県大崎市鳴子温泉
鳴子温泉郷(GoogleMap)
鳴子温泉郷とは?
宮城県に位置する鳴子温泉郷は、仙台駅から電車を乗り継いで約1時間の場所にあります。
駅に到着すると、すぐ目の前に足湯があり、多くの観光客がそこでひと息ついています。
観光客の方曰く、「温泉の質は全然違う、ツルツルになる」とのことです。
鳴子温泉は、川渡温泉や東鳴子温泉など5つの温泉地が集まったエリアで、江戸時代から湯治場として栄えてきました。
一時は新婚旅行先としても人気のあった温泉地ですが、最近では少し寂れた印象を持つ人も少なくありません。
しかし、それにもかかわらず、2024年の満足度ランキングで1位を獲得。
地元の方々も「人口が減少し、閉店する店も増えている」という現状に驚いている様子でした。
それでも、なぜ満足度がここまで上がったのでしょうか?
若者に支持される鳴子温泉の魅力
鳴子温泉が急速に人気を集めている大きな理由の一つは、若者世代にとってのアクセスの良さです。
10代から30代の若者に「車がなくても電車で簡単に行けること」が評価されています。
特に、免許を持っていない若者や運転に不安を感じる観光客にとって、電車でアクセスできる鳴子温泉は理想的です。
JR鳴子温泉駅を中心に、徒歩20分圏内に温泉宿や公衆浴場が20ヶ所も集まっており、手軽に温泉巡りができることも魅力の一つ。
温泉それぞれで泉質が異なり、例えば鮮やかな緑色のお湯や、隣接する宿では乳白色の硫黄泉など、異なる泉質を楽しめる点が若者世代に支持されています。
穴場感が魅力!混雑なしでゆったり温泉を楽しむ
鳴子温泉が支持されるもう一つの理由は、他の有名温泉地と比べて混雑が少ないことです。
特に夏休みなどの繁忙期であっても、貸し切り状態の温泉を楽しめることができ、「ゆっくりしに来たのに、混雑で疲れてしまう」といった心配がない点が、観光客の満足度を高めています。
温泉以外の楽しみ:こけし文化の進化
鳴子温泉には、温泉だけでなく、江戸時代から続く伝統工芸品である鳴子こけしが至る所にあります。
マンホールやポストなどにもこけしのデザインが施されており、こけし探しを楽しむ観光客が増えています。
こけしは一つ一つ顔の表情が異なり、選ぶ楽しさも魅力です。
さらに、鳴子こけしの人気に目をつけた新しい観光スポットが、去年オープンした「cafe gutto」です。
このカフェでは、色鮮やかなランチプレート「グットランチプレート」(1400円)を楽しむことができるほか、自分だけの「こけしモナカ」を作って楽しむことができます。
進化系のこけしとして、観光客に新しい体験を提供しているのです。
cafe gutto
cafe gutto(GoogleMap)
山口県の絶景スポット!角島が満足度急上昇の理由
2024年、「じゃらん」の観光地満足度ランキングで山口県の角島(つのしま)が15位から1位に急上昇しました。
コバルトブルーの海と美しい自然に囲まれた角島は、一度訪れると忘れられない絶景が広がります。
絶景スポット「角島」とは?
山口宇部空港から車で約1時間半、訪れる人々を迎えてくれるのは、角島大橋です。この全長1780メートルの橋が本州と角島を結び、青く透き通った海の上にまるで浮かんでいるようにかかっています。
観光客はこの風景を「絵はがきのような美しさ」と称し、何度でも訪れたくなるスポットとなっています。
角島の美しい海
角島の最大の魅力は、その透明度の高い海です。
特に海水浴を楽しむ家族連れに人気で、「角島の海で子供が海水浴デビューをした」という観光客の声も聞かれました。
さらに、運が良ければイルカの群れを間近で見ることができることもあり、海のアクティビティが充実しています。
バナナボートに乗れば、角島大橋を真下から楽しむことができるのも魅力の一つです。
新しいお店や観光スポットが続々登場
角島は、自然の美しさだけでなく、近年おしゃれなカフェやレストランが増えている点でも注目されています。
10年ぶりに角島を訪れたカップルは「海の見えるお店がたくさん増えた」と話していました。
自転車をレンタルして島を回るのも人気で、のんびりと新しいお店探しを楽しむことができます。
人気レストラン「グランビスタ角島」
その一例が、2020年にオープンしたグランビスタ角島です。
このレストランは、島内でも大人気で、テラス席まで満席になることもしばしば。
山口県の郷土料理である瓦そばや、新鮮な海の幸を贅沢に盛り付けたぶっかけ海鮮丼が評判です。
インスタ映えする「角島プリン」
2021年にオープンした角島プリンも、SNS映えするスイーツとして話題です。
特に人気なのは、角島の海をイメージしたブループリンで、ソーダジュレが爽やかにトッピングされています。
写真映えすることから、若い観光客の間で注目され、昨年夏頃からその人気が急上昇しました。
角島プリン(Instagram)
角島プリン(GoogleMap)
増え続ける新しい宿泊施設とリゾート体験
角島では、飲食店だけでなく、宿泊施設も続々と新しいものが登場しています。
2021年8月にオープンしたVILLA MIKURI TSUNOSHIMAは、リゾート感あふれる宿泊施設で、キッチンや洗濯乾燥機が備わった別荘タイプの広々とした部屋が特徴です。
特に、角島大橋を渡った先に広がる夕焼けや星空の絶景は、宿泊した人たちにとって忘れられない体験になっているようです。
過疎化と空き家問題を逆手に取った再利用
角島周辺の地域では、少子高齢化が進んでおり、空き家が増加しています。
しかし、この空き家問題を逆手に取った再利用が進んでおり、ゲストハウスやコテージに改装された空き家が次々と誕生しています。
例えば、12年間空き家だった場所を改築し、昨年オープンした角島ゲストハウスSumikkoなどがその一例です。
また、下関市では、古民家を回収して事業を始める際に補助金が出る制度があるため、新しい飲食店や宿泊施設が生まれやすい環境が整っています。
実際に、角島プリンの店舗も空き家を再利用した建物です。
角島ゲストハウス Sumikko
角島ゲストハウス Sumikko(GoogleMap)
老舗ホテル「ホテル西長門リゾート」の進化
角島大橋に最も近いリゾートホテルであるホテル西長門リゾートも、進化を遂げています。
2023年3月にリニューアルされ、客室は全てオーシャンビュー。
また、露天風呂はまるで海と一体化しているかのような開放感があり、宿泊客に好評です。
このホテルでは、かつて1人用の懐石料理が提供されていましたが、コロナ禍の影響もあり、現在はビュッフェ形式に変更。
下関名物のフグのたたきや鹿児島産黒毛和牛など、豪華な食材が提供されており、特に家族連れに喜ばれています。
さらに、以前はWi-Fiが使えなかった客室でも、2023年からWi-Fiが導入され、快適に過ごせるようになりました。
ホテル西長門リゾート【公式】
ホテル西長門リゾート(GoogleMap)
まとめ
角島と鳴子という、知名度は低いながらも満足度が急上昇した理由には、自然の美しさやアクセスの良さ、新しい体験や文化の進化が大きく関係しています。
観光地が混雑していないことも、リラックスした時間を求める観光客にとって大きな魅力です。
これからの観光シーズンに向け、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
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