本記事は、テレビ番組「イット!」の特集【しらべてみたら】「メニューが多すぎる人気店」の内容を紹介しています。
飲食店におけるメニューの多さは、おおいに顧客の関心を引きますが、同時に店舗運営の大きな挑戦でもあります。
この記事では、東京の異なる地域にある3つの飲食店を取り上げ、メニューが多い理由とその運営上の影響を探ります。
日暮里「たらく日暮里店」:メニュー豊富な寿司屋の魅力とは?
紹介:東京荒川区、日暮里の多彩な寿司屋
東京の日暮里駅から徒歩わずか2分の距離に位置する「たらく日暮里店」は、店内に一歩足を踏み入れると、壁の両面にぎっしりと並んだメニューが目を引きます。
合計で324種類ものメニューがあり、見るからにそのレパートリーに圧倒されます。
主要メニューとその魅力
「たらく日暮里店」のメニューは、580円のいかの刺身や440円の地魚のあら汁といった一般的な一品料理から、980円で提供されるマグロ中落ち定食や、950円の炙り中トロ焼肉丼など、ファンの多い海鮮料理が多数存在することです。
特に人気は、漬けマグロ、マグロの中落ち、あぶりエンガワ、あぶりサーモンを使った贅沢な4種丼で、これも950円とお手頃です。
メニューが多い理由
そんな「たらく日暮里店」が324種類ものメニューを揃えた背景には、店の社長の独特な仕入れ方があります。
社長は本来メニューにない食材を市場で勝手に調達するのです。
市場の売り手に勧められるとなかなか断れずに購入してしまうため、店内のメニューは日々増え続けているのだそう。
これが、メニューになかった食材が急遽追加されるためにメニューが増えてしまう原因だそうです。
店長の苦労と創造性
店長はこの突然の食材調達に頭を悩ませながらも、その都度、新しい料理を考案しています。
例えば、ミノカサゴは姿盛り650円、クリガニは甲羅に詰めた蒸し料理500円としてメニューに追加され、お客さんには評価されています。
しかし、300種類を超えるメニューがある中で、必ずしもすべてが注文されるわけではありません。
特に1000円の炙り丼は取材時の時点で1カ月ほど注文がないそうで、その理由としては他のメニューと比べて価格が高めであることが挙げられます。
「たらく日暮里店」の多彩なメニューは、客を惹きつける大きな要素です。
その創造性と柔軟性が多くのリピーターを魅了し続けているのだと思います。
飯田橋「長崎雲仙楼」:ちゃんぽん店のメニューの広がり
びっしりと埋め尽くされたメニュー
東京メトロ飯田橋駅から徒歩7分のところに位置する「長崎雲仙楼」は、その名の通り、長崎の味を東京で楽しめるレストランです。
店先から店内にかけて、手書きのメニューで壁が埋め尽くされており、訪れる客を圧倒します。
初めての訪問者は、メニューの多さに目を奪われ、どこから見ていいのか迷うほどです。
代表的な料理:ちゃんぽんと皿うどん
この店の看板メニューであるちゃんぽんは、400グラムを超える野菜を鶏と豚の白湯スープで煮込んで、本場長崎から取り寄せているこだわりの麺に合わせ、価格は950円。
このちゃんぽんは野菜がたっぷりで、なかなか麺にたどり着けないほどです。
また、皿うどんも同じく950円で、普通盛りであってもそのボリュームには満足できること間違いなしです。
ちゃんぽん屋の驚くべきメニューの進化
創業から45年以上の歴史を持つこの店は、始めの30種類から現在は402種類のメニューがあります。
この増加の背景には、顧客のリクエストに応じて新しい料理を次々と考案し、加えていく店主の柔軟な姿勢があります。
顧客が「食べたい」とリクエストすれば、それを実現するために新たなメニューを作り出す熱意が、メニュー増加の一因となっています。
顧客参加型のメニュー開発
マーボー丼を食べていた常連客は、「天津飯の醤油味は僕が作ったメニュー。関西風の醤油味っていうのを作られてるかって聞いたら作れるよって。」と言います。
また、週に5回訪れる別の常連客は、新しくツナカレーチャーハン玉子のせというメニューを依頼。
ツナカレーチャーハン玉子のせは、ツナとカレー粉で炒めたチャーハンに分厚い卵をのせたもので、カレーのピリ辛さと卵の柔らかさが絶妙に絡み合う美味しさが特徴です。
これも実際にメニューとして採用されました。
新しいメニューは、その時々の感覚で価格が設定され、メニュー表に加えられます。
顧客の要望した料理を顧客が満足するクオリティで作るには熟練した技術が必要なはず。
こうした柔軟な対応ができることが、リピーターを増やし、お店の評判を高める重要な要素となっているようです。
メニュー管理の挑戦
しかし、これだけ多くのメニューを持つことは、表示スペースの確保にも一苦労です。
新たなメニューを加えるために、他のメニューの値段が隠れてしまうこともあります。
また、ほとんど注文されない「もちバターラーメン」のようなメニューも存在し、1年ぶりに注文された際は、準備に手間取ることも。
店主の哲学
多くのメニューを用意することは大変ですが、店主にとっては売上げを伸ばすため、また顧客の要望に応えるために欠かせない努力です。
理想は少ないメニューで高い売上を達成することですが、それが難しい現実の中で、店主は多様なメニューを提供し続けることを選んでいるようです。
東陽町「東陽町七厘家」:多国籍料理店のメニュー数は世界一?
東京の心で多国籍料理を楽しむ
東京メトロ東西線の東陽町駅からほんの徒歩2分、多国籍料理のお店「東陽町七厘家」もまた、訪れるお客さんを豊富なメニューで迎えます。
店内に一歩足を踏み入れると、壁一面に並ぶメニューが目を引きます。
ここでは上海焼きそば、フランスのコックオーヴァンなど、世界各国の料理が楽しめます。
おすすめ料理:コスパと美味しさの融合
このレストランで特に人気のある料理には、以下のようなものがあります。
- ブリのカマ焼き:シンプルに塩だけで味付けされ、30分かけてじっくりと焼き上げられるこの料理は、そのお値段450円。
- トンテキ:2センチ厚の豚肩ロースをニンニクと醤油ベースのタレでじっくり焼いた逸品で、680円。
- ラザニア:580円で提供されるこのラザニアは、3種のソースとチーズを使い、オーブンでこんがりと焼き上げられています。「トマトとチーズの組み合わせは最強」との声も。多くの顧客の支持を得ているメニューです。
メニューの広がり:規格外の多さ
店内には40ページに及ぶA3サイズのファイルが2冊と、新作を含む12枚のメニュー表があります。
総メニュー数はなんと4779種類にも及びます。この膨大な数のため、店員も全てのメニューを完全に把握することは困難なようです。
忘れ去られたメニューの復活
自慢の料理であるにもかかわらず、25年間一度も注文されていなかったメニューとして店主が挙げたのが「白糸ダラのプロヴァンス風トマトフレスカ」です。
この料理は、ニンニクが効いたフレッシュトマトのソースをかけて提供され、734円で楽しむことができます。
顧客が「せっかくだから」と注文したことで、25年ぶりにキッチンで調理されました。
おすすめするだけあって、非常に好評でした。
ギネス世界記録に挑む
七厘家は、メニューの数でギネス世界記録を更新しようとしていますが、現在の記録は1810種類。
すでにその数を大きく超えていますが、公式な認定を受けるためには全メニューのレシピを提出する必要があり、これが大きな課題となっているのだとか。
ギネス記録を狙っているのなら、非常にもったいない気がします。
まとめ
この記事では、テレビ番組「イット!」の特集【しらべてみたら】を基に、東京の異なる地域に位置する3つの飲食店のメニュー多様性に焦点を当てました。
日暮里の「たらく日暮里店」、飯田橋の「長崎雲仙楼」、そして東陽町の「東陽町七厘家」は、それぞれ顧客のニーズに応えるため、数百から数千に及ぶメニューを提供しています。
多様なメニューを維持することは管理が困難ですが、顧客の満足とリピーター獲得に直結しているため、紹介した全ての店が積極的に取り組んでいるようです。
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