みなさんは「サムライロード」という名前を耳にしたことはありますか?
その名の通り、日本の歴史と文化が色濃く残るこの場所は、日本人にはあまり知られていないかもしれませんが、今、外国人観光客の間で急速に人気を集めています。
「サムライロード」以外にも、近年、外国人に人気を博している新たな観光スポットが日本中にいくつも存在します。
今回は、テレビ番組「イット!」の特集【しらべてみたら】で取り上げられた、外国人に人気急上昇中の観光スポットとその魅力について詳しくご紹介します。
外国人観光客に人気の日本:定番から隠れた名所まで
日本は今や月に300万人以上の外国人観光客が訪れる国です。
彼らが訪れるのは「大阪」「奈良」「神戸」「東京」「富士河口湖」といったよく知られた観光スポットが主ですが、一部の外国人観光客はもっとユニークな場所を訪れています。
たとえばスイスからの観光客が訪れたという、「宮津」「丹後由良」「伊勢原」など、日本人には意外な選択かもしれません。
関東の新たな人気スポット:佐原地区
特に注目されている新たな観光スポットの一つが千葉県香取市にある佐原地区です。
この地区は、江戸時代に利根川水運の中継地として栄え、現在も川沿いには蔵造りの建物が残っています。
地元の人々によると、ここ数年で外国人観光客の数が目に見えて増えているとのこと。
地元の人々は「最近になってからは格段に増えた。」と感じています。
佐原地区の人気の秘密:アクセスと体験
佐原地区が外国人観光客に人気な理由の一つは、成田空港からのアクセスが非常に良いことです。
来日直後や帰国前の観光に最適で、多くの観光客がこの地区を訪れます。
また、佐原では着物をレンタルして古い町並みを散策することができ、この体験が外国からの訪問者に好評です。
台湾からの観光客は、着物を着ての散策を楽しんだ後、地元のうな重と日本酒を堪能しました。
さらに、UAEからの常連客であるアフマドさんは、訪問が30回目になりますが、今回の目的は「船巡り」でした。
船から見る佐原の町並みは格別で、千堂さんが説明する川辺の様子も新鮮な体験でした。
アフマドさんは「本当にアメイジングだった。時間を忘れて楽しめた。」とその体験を語っています。
このように、日本の定番の観光スポットだけでなく、隠れた名所も外国人観光客には魅力的です。
佐原地区のような場所は今後もさらに注目されることでしょう。
佐原関連サイト
水郷佐原観光協会
佐原の町並み:香取市ウェブサイト
神奈川県相模原市のユニークな観光スポット:レトロ自動販売機
神奈川県相模原市の、目立った建物などもなく、およそ観光地とは思えない、町工場や資材置き場、閑静な住宅が並ぶ一角。
しかし、その地域にある中古タイヤの店が、外国人観光客にとって注目のスポットになっています。
この店こそ、店主が全国から集めたレトロな自動販売機を設置している今話題のスポットです。
自動販売機の魅力とそのラインナップ
こ個に並ぶ自動販売機は120台以上。
その中にはうどんやお茶漬けなど、日本の伝統的な食品を提供するものをはじめ、多種多様な自販機が並んでいます。
これらの自動販売機は店主自身が修理し、ユニークなコレクションがSNSを通じて海外でも話題となり、多くの外国人が訪れる理由となっているのです。
国際的な訪問者の反応
アメリカから訪れた女性観光客は、特にレトロ感のあるカレー自動販売機を試し、「とても美味しい」とコメントしていました。
彼女はそのカレーの味を楽しみ、印刷された古風なパッケージを称賛しました。
また、オーストリアから来たマイケルさんはYouTubeでこの場所を知り、実際に訪れることを楽しみにしていました。
彼が選んだたい焼きにも満足したようで、「おいしい」と評価していました。
珍しい体験:おみくじ自動販売機
さらに、ドイツからの旅行者の男性は、おみくじ自動販売機に興味を持ちました。
彼は100円でおみくじを引き、金運向上を願っていました。
このように、相模原市の中古タイヤ店は、その地味な外観とは裏腹に、国内外の観光客にとって魅力的な場所となっています。
レトロな自動販売機が提供するユニークな体験は、日本を訪れる多くの人々にとっても忘れがたい思い出を作り出しており、唯一無二の観光スポットとなっているようです。
中古タイヤ市場 相模原店 自販機コーナー
住所:〒252-0335 神奈川県相模原市南区下溝2661−1
電話:0427145333
営業時間:24時間
外国人に人気の日本の「サムライロード」
ナビタイムジャパンの分析によると、近年、特に外国人に人気の場所の一つに岐阜県に位置する「サムライロード」とのこと。
このエリアは、日本の昔ながらの町並みがそのまま残されており、街道を歩く人々の多くが外国人観光客で、今やその割合は80%から90%にも上ります。
サムライロード:歴史と現代の融合
サムライロードは、江戸時代の武士たちが参勤交代で使用した中山道の一部で、馬籠宿(まごめじゅく)と長野県の妻籠宿(つまごじゅく)を結ぶ約9キロのルート。
この道は、その歴史的な背景と美しい自然風景で、外国人観光客から非常に高い評価を受けています。
メディアによる影響とサムライロードの魅力
サムライロードがなぜこれほどまでに人気なのかというと、その答えの一つに国際メディアの影響があります。
特にナショナルジオグラフィックによる大特集が、多くの外国人にこの場所を知らせ、興味を引くきっかけとなりました。
その結果、2016年にはこのエリアを訪れる外国人の数が日本人を超え、現在も訪れる外国人は増え続けています。
外国人観光客の体験
訪れる外国人は、その時代に思いを馳せ、サムライになったような感覚を味わいながら、日本の歴史を肌で感じることができます。
また、侍に憧れる人だけでなく、富士山登山の前の予行演習としてこのルートを選ぶ観光客もいました。
アメリカからの一家にとっては、この歴史的な道を歩くこは富士山登山の前哨戦だったようです。
サムライロードの道中には息をのむような美しい風景があり、特に滝の豪快な音は訪れる人々に深い印象を与えます。
このような自然の美しさも、サムライロードが国際的に認知され、愛される理由の一つです。
多国籍の観光客が訪れる歴史の道
サムライロードを訪れる観光客はスペイン、イングランド、香港、スコットランド、ニュージーランド、アメリカ、オランダなど世界各国に及び、道中の真ん中付近に位置する「一石栃立場茶屋」が彼らの憩いの場となっています。
一石栃立場茶屋では、温かいお茶やお菓子、地元で採れた梅の漬物を無料で提供しており、ここを訪れる外国人観光客でいつも賑わっています。
このお茶屋での接客は日本人の管理人が英語で行い、訪れる観光客はこの温かなおもてなしに癒されています。
さらに、多くの訪問者がこのサービスに感謝し、無料にもかかわらず募金をしていくそうです。
一石栃立場茶屋
住所:〒399-5302 長野県木曽郡南木曽町吾妻
電話:0264573098
営業時間:不明
サムライロードを歩く国際的な家族
アメリカから来たゲイリーさんとナンシーさんは、結婚して56年の夫婦で、日本に住む息子夫婦と孫三人と共にサムライロードを散策しました。
ゲイリーさんはかつて森林警備隊に勤務していた経験を生かし、孫たちに自然の知識を教えながら道を進んでいます。
彼らは道中で野生の猿を目撃するなど、予想外の発見に興奮しながらゆっくりと歩を進めています。
ゲイリーさんは「この場所を歩くのは、きっと人生で一度きりだと思うから、すぐに終わらせたくなかった」と語り、家族と共にゆっくりと中山道を歩き、その美しい景色と歴史を満喫していました。
この特別な旅は彼らにとってかけがえのない思い出となり、中山道は多くの外国人にとっても魅力的な訪問地であり続けています。
まとめ
今回の特集で紹介された観光スポットは、外国人観光客にとっては、日本の歴史や文化を肌で感じることができる貴重なスポットであり、訪れることで新たな発見や体験ができます。
このような場所は、これからも多くの人にとって特別な思い出を作る魅力的な観光地であり続けるでしょう。
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