この記事は、テレビ番組「イット!」の特集【しらべてみたら】で掘り下げられた内容をまとめています。
日本のグルメ文化は、時代を超えて多くの人々に愛され続けていますが、特に昭和時代のレトロな味わいが息づく料理は、その魅力で今もなお多くの人々を引きつけています。
今回は昭和レトロな料理を現代に伝える老舗の食堂や喫茶店を訪問し、その時代を超えた人気の秘密に迫ります。
秩父の時代を超える名店「パリー食堂」
埼玉県秩父市、秩父神社の正面から続く通りを歩くと、目に飛び込むのは「パリー」と大きく書かれた一際古い建物です。
都心から電車でおよそ1時間半の場所にあるこの食堂は、昭和2年から営業を続ける歴史ある名店です。
国の有形文化財に指定された建物
パリー食堂の建物は築約100年を誇り、その歴史の深さは国の有形文化財に指定されるほど。
店の外観だけでなく、内装にもその歴史を感じる要素が満載です。
訪れた人々は、そのノスタルジックな雰囲気に時間を忘れてしまうほど。
昭和の雰囲気が色濃く残る内装
店内に一歩足を踏み入れると、昔のままの壁や古いポスターが目を引きます。
昭和の瓶ジュースや石油ストーブが置かれており、まるで時間が止まったかのような雰囲気。
昭和世代の訪問者はもちろん、若い世代の訪問者にとっても、このタイムスリップしたような空間は新鮮な体験となっています。
幅広い世代に愛される料理
パリー食堂では、厚めに切った豚肉とねぎを甘辛く炒めた焼き肉丼や、豚骨と煮干しで取ったあっさりした醤油スープのラーメンが食べられます。
これらの料理は、シンプルながらもどこか懐かしい味がすると評判で、お店の雰囲気も相まって、訪れた人々に昭和の味を思い出させます。
思い出深い来店者たちの声
約30年ぶりに来店したあるご夫婦。
旦那さんは、高校時代に週に一度は足を運んだというこの思い出の場所で、ポークソテーの思い出を語りました。
しかし、大人になってから訪問したこの日は、子供の頃にはなかなか食べられなかったカツカレーを感慨深く味わっていました。
「こんな美味しい食堂がこれからも残ってほしい」とご夫婦で感慨深く話す姿が印象的でした。
パリー食堂は、昔ながらの魅力を今に伝える貴重な場所です。
昭和レトロを感じながら、心温まる料理を楽しむことができるこの食堂は、多くの人々にとって時間を忘れる特別な空間となっています。
住所:〒368-0041 埼玉県秩父市番場町19−8
定休日:なし
営業時間:11:30~19:00
X(旧twitter):https://twitter.com/pari_syokudou
新宿「はやしや」で感じる昭和の余韻
新宿駅からわずか3分の距離に位置するビルの5階にある「レストランはやしや」は、都会の喧騒を忘れさせるレトロな空間です。
創業昭和24年、旧称「食堂三平」としてスタートしたこの店は、平成16年に現在の名前に改名され、今年で74年目を迎えます。
時代を超えた人気の秘密
はやしやは、その昭和の雰囲気が色濃く残る広々とした店内で、古き良き日本の味を提供しています。
長年にわたり、35年以上も通い続ける常連客がいる一方で、昭和生まれのお客様だけでなく、平成生まれの若者からも支持を受けています。
メニューの魅力と多様性
レストランはやしやのメニューは、昔ながらの日本の家庭料理を彷彿とさせます。
特に人気なのは、昔ながらのオムライスで、鶏肉、玉ねぎ、マッシュルームとご飯をケチャップで炒めた後、薄く流した卵で包み込みます。このオムライスは850円で、世代を問わず高い評価を受けています。
また、1080円で提供されるカニクリームコロッケランチは、サクサクの衣の中にたっぷりのカニの身とホワイトソースが詰まっており、老若男女問わずに愛されています。
さらに、3年前に復刻された「三平ライス」は、ケチャップライスの上にトンカツとデミグラスソースを乗せた1000円のメニューで、創業当時の味を現代に蘇らせています。
大人のお子様ランチ「昭和のプレート」
「昭和のプレート」という1580円のメニューは、ジューシーなハンバーグ、豚肉とサーモンのソテー、大きなエビフライを銀のお皿に盛り付けて提供し、それにハヤシライスも添えられています。
この料理は、昭和時代のごちそうを再現しており、昭和を知る世代からは特に感激の声が聞かれます。
また、平成生まれの若者にも「めっちゃ美味しい」と評判で、レトロな雰囲気と合わせて非常に好評です。
なぜ若者が引き寄せられるのか
はやしやの独特の雰囲気と昔ながらの料理が、現代の若者にとって新鮮で魅力的な体験となっています。
訪れた若者たちは、「普段味わえない雰囲気でいい感じ」と評価し、これが彼らを引きつける大きな理由の一つです。
店のこだわりが生み出す「ここでしかない味」を求めて、多くの若い世代が足を運んでいます。
レストランはやしやは、昔懐かしい日本の味を今に伝え、世代を超えて愛され続ける特別な場所です。
その魅力は、これからも多くの人々を引きつけ続けるでしょう。
住所:〒160-0022 東京都新宿区新宿3丁目22−12 新宿サンパーク 三平本館 5階
電話:0333525519
定休日:なし
営業時間:10:30分~23:00
東武練馬の隠れ家、「喫茶ボタン」
東京の隠れた名所を訪れたいなら、東武練馬駅から徒歩わずか1分の場所にある「喫茶ボタン」は見逃せません。
昭和39年の創業以来、このカフェは時代の変遷を経てもその魅力を保ち続けています。
心地よい空間での一時
店内に足を踏み入れると、温かい照明とムーディーな音楽が迎えてくれます。
すべての席がソファーで統一されており、訪れる人々に最大限のリラックスを提供してくれます。
この落ち着いた雰囲気は、特に昭和世代の来店者にとって、昔懐かしい憩いの場となっています。
絶品メニューの数々
「喫茶ボタン」のメニューは、その豊富さと質で知られています。
特に人気なのが、昔懐かしいナポリタンで、新鮮な野菜とアルデンテのスパゲティをケチャップで炒めたものです。
価格は750円と手頃で、昔の味を今に伝える一皿として親しまれています。
また、エビがふんだんに使われたエビピラフや、ふわふわのオムレツをトッピングしたカレーライスなども定番の人気を誇ります。
現代の若者も引きつける
この喫茶店は、昭和の雰囲気を色濃く残しつつも、20代の若者を惹きつける独特な魅力があります。
特にインスタグラムを通じてこの場所を知った若い訪問者は、店の隠れ家的な雰囲気や、昔ながらの料理に新鮮さを感じていました。
彼らにとって、「喫茶ボタン」は日常とは異なる、特別な体験を提供する場所です。
レトロゲームで一息
店内の一角には、80年代に流行ったテーブルゲームが設置されており、食事を楽しんだ後にはこれらのゲームで遊ぶこともできます。
遊び方が分からなくても、これらのゲームのノスタルジックなデザイン楽しむ若者もいました。
住所:〒179-0081 東京都練馬区北町2丁目39−2
電話:0339342225
定休日:なし
営業時間:月~金(8:00~20:00)、土日(9:00~20:00)
まとめ
昭和時代のレトログルメは、その独特の味わいと温かみある雰囲気で、今でも多くの人々を魅了しています。
老舗の食堂や喫茶店が今なお愛される理由は、ただ懐かしいからだけではなく、時代を超えた美味しさと、訪れるすべての人に安らぎを提供する空間にあります。
懐かしい時代に思いを馳せたい、体験した事の内相をの雰囲気を味わってみたい、という方は、これらの店舗を訪れてみて、昭和のレトログルメの魅力を体験してみてはいかがでしょうか。
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