テレビ番組「イット!」の人気特集【しらべてみたら】。2024年2月27日の放送では「節約志向で意外な人気スポットが誕生!中国人観光客の異変」というテーマを取り上げ、春節の連休を利用して日本を訪れる中国人観光客の最新のトレンドと変化に焦点を当てました。こ
の記事では、その内容を基に、中国人観光客の行動パターンの変化と、彼らに人気の新しいスポットについて掘り下げていきます。
中国人観光客の買い物動向:銀座の高級ブランド店が依然として人気
日本を訪れる多くの中国人観光客にとって、買い物は旅の大きな目的の一つです。
東京・銀座にある高級ブランド店が連なるエリアは、特に人気が高く、特にシャネルなどの一部店舗では、長時間の行列が絶えません。
訪日中国人観光客が多い春節の時期は特に、店内に入るのに1時間以上待つこともあるそう。
春節のご褒美としての高級ブランド購入
春節期間中には、自分へのご褒美やプレゼントとして高級品を購入する中国人観光客もいます。
17歳の女性は、円安の影響を受けて特にお気に入りのバッグを購入し、非常に満足している様子でした。
しかし、このタイミングでお店を訪れた日本人親子は品薄状態で思うように買い物ができず、そうした顧客は時期をずらして再チャレンジする計画を立てるようです。
家電量販店での購買行動の変化
過去には春節期間中に炊飯器や空気清浄機などの家電製品を大量に購入する中国人観光客が多く見られましたが、最近ではその傾向に変化が見られます。
今年の訪問では、多くの観光客が家電量販店から何も購入せずに出てきました。
中国国内のショッピング環境の向上が影響しており、今では気に入った商品だけを選んで購入する傾向が強まっています。
高価なサングラスを購入した女性も、「爆買い」の習慣からは離れ、「気に入ったものだけを買う」というスタイルに移行しています。
日本訪問の減少とその原因
最後に、中国人観光客の訪日数が減少している現状も見逃せません。
その一因としては、福島第一原発からの処理水の海洋放出問題が大きく影響しています。
中国政府の強い反発を受けて観光客が減少し、安心して海鮮を食べられる環境がないと感じる人も多いため、中国からの観光客の中には食事選びにも慎重になっている人も多いようです。
このように、中国人観光客の買い物行動には大きな変化が見られます。
高級品の購入から日常的な商品への関心の移行、さらには訪日動向にも影響を与えている国際的な問題まで、多岐にわたる要因が絡み合っています。
日本の海鮮に対する中国人観光客の態度
処理水の海洋放出を懸念する動きがみられる一方、中国人観光客の中でも、以前と変わらず日本の海鮮料理を味わう姿も見られます。
東京駅近くの寿司店には、スーツケースを手にした中国人観光客が次々と来店しており、四川省や蘇州などさまざまな地域からの訪問者がいます。
彼らの中には、海鮮を楽しんでいる様子が見受けられます。
特に、ウニやマグロなどの人気海鮮メニューは依然として人気が高いようです。
日本のマグロ、未だに人気高し
取材された日も、多くの中国人観光客がマグロを中心にした寿司を堪能していました。
取材に応じた深圳から来た夫婦や、蘇州出身の女性がマグロ寿司やマグロの刺身を注文していおり、マグロに対する評価は「美味しい」「口の中でとろけます」と非常に高いです。
また、海鮮丼を注文した観光客は、量に圧倒されるものの、ご飯の上に載った海鮮はしっかりと完食しています。
日本のラーメンに対する特別な関心
日本への訪問中、中国人観光客にとってもう一つの大きな魅力は、日本のラーメンです。
多くの観光客が、「日本で本場のラーメンを食べたい」と話しており、特に新横浜ラーメン博物館が人気です。
開店時に行列ができることもあり、ここでは、北海道のラーメンや山形のラーメンなど、日本各地の味を楽しむことができます。
中国国内でも日本のラーメンが高い評価を受けており、多くの観光客がその味を確かめるために訪れています。
新横浜ラーメン博物館とそのレトロな魅力
新横浜ラーメン博物館は、昭和時代の日本を再現したレトロな雰囲気で知られ、多くの外国人観光客を引きつけています。
取材に応じた台湾から来たカップルもその雰囲気を楽しんでいる様子が伺えました。
このように、日本の食文化は依然として中国人観光客にとって大きな魅力の一つであり、特に海鮮やラーメンは彼らの日本旅行の大きな目的となっています。
川越: 小江戸の魅力を体感する中国人観光客
川越もまた、古き良き日本の雰囲気が色濃く残る街として、多くの中国人観光客を引き寄せています。
特に、日本の伝統的な建物が多いことで知られ、北京や蘇州からの観光客が訪れる人気スポットとなっています。
川越を訪れた観光客は、江戸時代の面影を残す街並みや、川越のランドマークである時の鐘を熱心に見学しています。
訪れる多くの人々は、川越が京都に似ていると感じており、その歴史的な魅力に引かれています。
節約志向が高まる中での格安グルメの楽しみ
最近の中国経済の減速に伴い、節約志向が強まっている中国人観光客にとって、川越は東京に比べて手頃な価格で楽しめるスポットでもあります。
食事が高額になることもある東京と比較して、食事代が格安であることから川越は訪れる観光客の間で好評を得ています。
特に、サツマイモと紫芋を使用したアイスクリームや川越名物のお饅頭、味噌だれで味付けされた黄金だんごなどの地元グルメは、その価格と味で訪れる人々を魅了しています。
角川武蔵野ミュージアム:新たな観光名所としての魅力
埼玉県所沢市に位置する角川武蔵野ミュージアムは、建築家隈研吾さんが設計した施設で、図書館、美術館、博物館が一体となっています。
このミュージアムは、人気アーティストYOASOBIが紅白での生中継で出演したことで有名になり、現在は中国や台湾からの観光客に特に人気です。
一般チケット1400円で1日楽しめるこのスポットは、4階の本棚劇場など、非日常的な風景が広がる魅力的な空間で、訪れる観光客は写真を撮りながらその雰囲気を楽しんでいます。
これらのスポットが示すように、中国人観光客の旅行スタイルは節約志向が高まる中でも、新たな楽しみ方や文化体験を求める動向が見られます。
特に歴史的な魅力と現代的なアトラクションが融合する場所は、訪日中国人観光客にとって引き続き魅力的な目的地となっています。
まとめ
中国人観光客の旅行スタイルは、経済的な背景や環境問題の影響を受けて大きく変化しています。
節約志向の高まりとともに、コストパフォーマンスを重視する傾向が強まっており、新たな人気スポットや食文化の変遷が見られます。
今後もこのような動向は、観光業界に新たなチャンスと課題をもたらすことでしょう。
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