
2025年4月28日放送の「川島・山内のマンガ沼」では、視聴者からも人気の高い恒例企画「川島・山内のおすすめマンガ」が特集されました。
今回の放送では、MCの川島明さんと山内健司さんがそれぞれ3作品ずつ、ジャンルも世界観も異なる注目のマンガを熱量たっぷりにプレゼン。
笑いあり涙ありの濃厚なトークで、思わず「今すぐ読んでみたい!」と思わせるラインナップが勢ぞろいしました。
紹介された作品は、発酵食品と再起の物語を描いた『まめとむぎ』、青春×異能バディが織りなす『バグエゴ』、そして社会問題に切り込む『全部救ってやる』など、話題性・トレンド性ともに高いものばかり。
さらに、復讐サスペンスとして注目される『聖母の断罪』や、王道ジャンプバトルの『悪祓士のキヨシくん』など、バラエティに富んだ作品が続々と登場しました。
この記事では、そんな番組内で紹介された注目マンガ6作品について、それぞれのあらすじや魅力、検索トレンドの観点からも注目すべき理由を徹底解説していきます。
いま読んでおくべき話題作を見逃さないためにも、ぜひ最後までご覧ください。
川島・山内のマンガ沼公式HP
川島・山内のマンガ沼公式YouTube
「まめとむぎ」―発酵食品でつながる再生のヒューマンドラマ
川島さんおすすめ
2024年5月より「WEBアクション」で連載中の『まめとむぎ』(著:谷口菜津子)は、「発酵食品×人生再起」という一風変わったテーマが話題のヒューマンドラマ作品です。
作者は『じゃあ、あんたが作ってみろよ』でも知られる谷口菜津子先生で、「ひらやすみ」の真造圭伍先生の妻でもあります。
物語は、スキャンダルで職を失った元キャリアウーマンの清水麦と、宣伝下手な発酵居酒屋の店主・米田マメの出会いから始まります。
発酵食品専門というニッチな店を舞台に、人生のどん底にいた2人がタッグを組んで再起を図る姿は、温かくもリアルな感動を与えてくれます。
また、作中には発酵レシピが本格的に登場し、読み物としても、食の知識書としても楽しめるのが大きな魅力。食への関心が高い読者に刺さります。
作品名:「まめとむぎ」
作者:谷口菜津子
出版社:双葉社
掲載誌:「WEBアクション」
連載開始:2024年5月~
単行本:第2巻まで刊行中
作者は『じゃあ、あんたが作ってみろよ』の谷口菜津子先生、真造圭伍先生の妻
再起と共感がテーマのヒューマンドラマ
発酵食品専門の居酒屋というユニークな舞台
実用性もある発酵レシピの描写が多数登場
食・人間関係・再出発に興味がある方に
心に染みるだけでなく、お腹も鳴る新感覚の“読む発酵ごはん”マンガです。
「バグエゴ」―世界に潜む“裏技”が暴く、バグだらけの現実と青春
山内さんおすすめ
原作・ONE先生×作画・設楽清人先生という強力タッグによって2024年10月から「ウルトラジャンプ」で連載が開始された『バグエゴ』は、既に単行本第2巻まで刊行され、SNSでもじわじわと話題を集めている注目作です。
舞台はごく普通の高校。物語は、転校生の羊谷(ひつじや)が、孤独な同級生・黒堂(こくどう)から「世界には“バグ”と呼ばれる裏技が存在する」と教えられるところから始まります。
自販機のボタンを特定の順番で押すと鳥の糞が必ず同じ場所に落ちてくる――そんな突拍子もないウラワザが日常に潜んでいるという世界観は、ONE作品らしいユニークさに満ちています。
やがて2人は「夢をコントロールする」「時間を巻き戻す」といった超常的な裏技に踏み込み、現実世界の裏側へと足を踏み入れていくのですが…物語は思いもよらぬ方向へと展開していきます。
ONE先生の代表作『ワンパンマン』や『モブサイコ100』を彷彿とさせつつも、今作はより“青春”と“人間関係”に重きを置いたバディストーリー。
笑いと哲学が同居する独特のテンポと発想は健在です。
全身の毛を直毛にする
野良猫が一瞬でなつく
意味もなく体調を崩す など
作品名:「バグエゴ」
原作:ONE 作画:設楽清人
出版社:集英社
初出:ヤングジャンプ ダイイチワ(2023年4月/2024年1月)
連載開始:2024年10月~「ウルトラジャンプ」
単行本:第2巻まで刊行中
原作は『ワンパンマン』のONE先生!
裏技(ウラワザ)によって現実がバグる不思議な高校生活
「時間巻き戻し」「夢操作」などSF的ギミックが満載
コマンド入力で“人生がバグる”感覚がクセになる!
青春・ギャグ・サスペンスが交錯する、新感覚SFバグマンガ。これは読み逃せません。
「悪祓士のキヨシくん」アニメ化希望!―最強なのに“ビビリ”!? 笑って燃える悪魔祓いバトル
川島さんおすすめ
2024年6月より「週刊少年ジャンプ」で連載中の『悪祓士のキヨシくん』(臼井彰一)は、バトルマンガの鉄板要素を押さえつつ、読者の心をくすぐる“弱点持ち最強主人公”が魅力の新作です。
現在、単行本は第2巻まで発売中。
主人公・祓清(はらいきよし)は、史上最年少でエクソシストの養成学校を首席卒業した天才。
しかしその実力は、人見知りと極度のビビりによってなかなか開放されません。悪魔との戦闘シーンでは余裕の表情を見せるものの、内心では「ビビってるのバレた!?」と動揺する描写がギャグとしても秀逸。
そんな彼が覚悟を決めて放つ本気の力は、悪魔を一瞬で祓う圧巻の爽快感!「呪術廻戦」「ダンダダン」「ヒロアカ」に通じる王道バトルの系譜にありながら、テンポの良いコメディ要素が独自の魅力を生んでいます。
すでにネットでは悪祓士のキヨシくんのアニメ化の期待も高まっており、今のうちにチェックしておきたい“化ける予感”の作品です。
作品名:「悪祓士のキヨシくん」(えくそしすとのきよしくん)
作者:臼井彰一
出版社:集英社
連載開始:2024年6月~「週刊少年ジャンプ」
単行本:第2巻まで刊行中
王道の最強主人公×欠点持ちのギャップ
バトル&コメディ要素が融合
ジャンプの定番「呪術廻戦」や「ダンダダン」系に近い
川島さん曰く「早めに読むべき」「読者層広い」
「最強なのにビビる」というギャップにハマること間違いなし。アニメ化期待のバトルマンガの新たな名作候補です!
「全部救ってやる」-目をそらせない現実を描く、動物保護マンガ
山内さんおすすめ
2024年4月より「マンガワン」で連載中の「全部救ってやる」(常喜寝太郎/小学館)は、動物好きの読者だけでなく、社会問題に関心のある層からも注目を集める新鋭作品です。
単行本はすでに第3巻まで発売され、「動物保護 」「ペット業界の闇」などの社会問題に鋭く迫っています。
本作の主人公は、動物保護活動家の久我。毎日のように殺処分される動物たちを「全部救ってやる!」という強い信念のもと、ペット虐待や悪徳ブリーダー、多頭飼育崩壊といった“リアルな地獄”に立ち向かっていきます。現実に基づいた取材をもとに描かれており、ルポルタージュのような重厚感も持ち合わせています。
この作品は現実世界の真実に迫っているだけでなく、ストーリーの中には敵役も登場。動物保護の世界にも“闇の存在”があることを描き、マンガとしてのエンタメ性も確保しています。
作品名:「全部救ってやる」
作者:常喜寝太郎
出版社:小学館
連載媒体:「マンガワン」
連載開始:2024年4月~
単行本:第3巻まで刊行中
動物保護の最前線を描いた問題提起型ヒューマンドラマ
ペット虐待・悪徳業者・多頭飼育崩壊などの社会的テーマを深掘り
作者・常喜寝太郎氏が実地取材に基づいて構成
第1巻の帯を書いた川島も「全学校の図書館に置いてほしい」と推薦
動物好きな方はもちろん、「知るべき現実」と向き合いたい全ての人に手に取ってほしい1冊です。
「本なら売るほど」―静かな古本屋で紡がれる、ささやかな人生ドラマ
川島さんおすすめ
2023年よりKADOKAWA発行の漫画誌「ハルタ」で連載がスタートした『本なら売るほど』(児島青)は、古本屋を舞台に繰り広げられるヒューマンドラマ作品です。
現在は長期連載へ移行しており、単行本は第2巻まで発売中。古本屋の漫画として注目されています。
舞台となるのは、町の片隅に佇む小さな古本屋「十月堂」。品揃えの豊富さと店主の人柄に惹かれて、さまざまな人々がこの店を訪れます。
常連の本好きはもちろん、亡き夫の蔵書を売りに来た未亡人や、背伸びしたい女子高生、本を捨てに来る男まで…。本を介して生まれるエピソードの数々は、静かでありながらも心を強く揺さぶります。
川島さんが読んで、特に読後の余韻が深かったのが、巻末に収録された“エピソード0”。なぜ主人公がこの店を継ぐことになったのか――その真実が明かされる168ページは、特に読んでいて辛かった、でもリアルだったとのこと。
作品名:「本なら売るほど」
作者:児島青
出版社:KADOKAWA
掲載誌:「ハルタ」
連載:短期→長期化、現在も連載中
単行本:第2巻まで刊行中
登場人物ごとに異なるヒューマンドラマが展開
本好き・人間ドラマ好きの読者におすすめ
店主が先代から店を受け継ぐエピソードが泣ける
静かに、確かに心を打つ1冊。読書の意味をもう一度考えたくなる作品です。
「聖母の断罪(マリアのだんざい)」―息子を奪われた母の復讐が始まる、衝撃のサスペンス漫画
山内さんおすすめ
2023年5月より「となりのヤングジャンプ」で連載が開始され、今やサスペンス漫画界でも異彩を放つ『聖母の断罪(マリアのだんざい)』。原作・カズキ、作画・亀島潤斗による本作は、単行本第4巻まで発売中です。
「復讐」や「いじめ」をテーマにした作品であり、ヤンジャンで読める復讐漫画として注目を集めています。
物語は、息子を凄惨ないじめで亡くした母・真里が、整形と改名によって新たな身分「明星真里亞」となり、加害者たちが通う高校に養護教諭として潜入するところから始まります。
復讐の手段は容赦なく、第一の断罪では「空気を奪う(水責め)」という衝撃の手法を選択。
加害者の「大切なもの」を徹底的に奪い返す姿に、読者は手に汗握る展開にのめり込むこと間違いなしです。
さらに、元夫である刑事も事件を追っており、断罪者・真里と捜査官・元夫という対立と再会の構図が物語に緊迫した深みを与えます。
作品名:「聖母の断罪」(マリアのだんざい)
原作:カズキ/作画:亀島潤斗
出版社:集英社
掲載:「となりのヤングジャンプ」
連載開始:2023年5月~
単行本:第5巻まで刊行中
主婦→養護教諭→復讐者という異例の変貌劇
いじめ・整形・断罪など重く深いテーマ性
加害者たちへの“徹底的な私刑”が衝撃的
元夫(刑事)との関係性にもサスペンスの緊張感
―断罪-に込められた母の慟哭が、読む者の胸を貫きます。
まとめ|マンガ沼で紹介された作品はどれも“今読むべき理由”がある
まめとむぎ
バグエゴ
悪祓士のキヨシくん(エクソシストのきよしくん)
全部救ってやる
本なら売るほど
聖母の断罪(マリアのだんざい)
今回紹介された6作品は、すべてが異なるジャンルながら「今、読者が求めているテーマ」を映し出しています。再生、青春、バトル、社会問題、人生の交差、そして復讐――あなたの心を揺さぶる1冊が、きっとこの中にあります。

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