マンガ、鬼ほど好きなんで レビュー #92「オバハンSOUL」 #93「鬼人幻燈抄」

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今回は、TOKYO MX「マンガ、鬼ほど好きなんで。」の#92,#93で紹介されたマンガをご紹介します。

TOKYO MX「マンガ、鬼ほど好きなんで。」ホームページ
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声の出演者:ペンギンズ(お笑いコンビ)
メンバー:アニキ(本名:渡辺 龍二)とノブオ(本名:小堀 陽貴)の二人組。
結成:2006年に結成。
スタイル:主にアニキがノブオを指導するという設定のコントで、アメリカンな口調と独特のテンポが特徴。
活動:ライブ活動を中心に、テレビやラジオ、イベントなど多岐にわたる活動を展開。

目次

オバハンSOUL

あらすじ

大阪に住む家族思いの渡辺直美は、運送屋としてコツコツと働き、家に帰れば亭主や息子を口やかましくも温かい愛情で包むことを忘れません。
しかし、ひとたび気に食わない奴を見つけたら、天下の公道を激走し、激しく容赦なく悪者を懲らしめます。

作品の魅力

主人公の性格

この物語は、家族や地域社会への愛と正義感で溢れています。
どんな困難にも立ち向かい、悪を許さないその姿勢は、見ていて爽快です。
渡辺直美は、息子に対しても、カツアゲをする不良に対しても、ひったくりに対しても、間違ったことには全力でぶつかっていきます。
その言動がとにかく痛快です。

絵のタッチ

強烈な絵のタッチも特徴的で、パッと見ただけでは男気溢れるおじさんのように見えるかもしれません。
しかし、その飾られた綺麗な表現ではなく、泥臭い人間同士が心と体でぶつかるシーンこそが、この物語の見ごたえたっぷりの重要な要素のひとつなのです。

社会問題に切り込むテーマ

一見ド直球なギャグ漫画に見えるこの作品ですが、実は現代の社会問題に切り込んだテーマが多く取り上げられています。

痴漢におとり操作をしたり、虐待問題のある家庭に突入したり、振り込め詐欺集団のアジトに乗り込んでお金を取り返したりと、多岐にわたる問題を描いています。

布団叩きを片手に信念で立ち向かっていくおばはんの姿を見ると、これらの問題にまず人間として向き合わなければならないことを気付かされます。

彼女の行動は痛快でありながらも、深いメッセージが込められているのです。

彼女の行動は決して現実世界で行ってはなりませんが、その姿勢は身につまされるものがあるのも事実です。

おばはんの仲間たち

この作品で描かれる近所の仲間たちとのやり取りもまた面白く、そして感動的です。

おばはんがまっすぐに生きてきたからこそ集まったその仲間たちは、おばはん同様に全力で問題に立ち向かい、協力してくれます。

特に感動的なのは、子供を虐待する親の元へ突入したおばはんのもとに、近所の仲間が集結して待ち受けていたシーンです。

そのシーンだけ見るとちょっと笑えるんですが、実は非常に感動的で、胸が熱くなるシーンです。

そのおばはんと仲間たちの絆と成長が描かれており、この漫画でしか味わえない最上級の人情劇となっています。

鬼人幻燈抄(きじんげんとうしょう)(コミック)

あらすじ

江戸時代、ある集落に「いつきひめ」と呼ばれる巫女がいました。

巫女の護衛役を務める青年甚太は、討伐に赴いた森で未来を語る不思議な鬼に出会います。

この作品は、江戸から平成までの途方もない時間を旅する和風ファンタジーです。

物語の舞台は1840年頃の集落にある神社ですが、それから170年後の現代、同じ神社に男子高校生が訪れるところから始まります。

彼は神社の巫女が「いつきひめ」と呼ばれ、神社の名前が「甚太神社」であることを知ります。

そして、その事実を知った彼の頬に一筋の涙が流れます。この涙の訳を知りたくて、物語に引き込まれてしまいます。

登場キャラクターと見どころ

  • 甚太: 巫女の護衛役を務める青年。彼の妹、鈴音の正体が物語の謎を深めます。
  • 鈴音: 甚太の妹で、右目を包帯で隠し、年を重ねても体が成長しない不思議な存在。物語の第1巻のラストで女の鬼が鈴音に会いに来るシーンが衝撃的です。
  • 白雪: 甚太の幼なじみで、神社のいつきひめ。主従関係でありつつも、幼なじみである二人の言動に心温まります。

甚太と白雪の関係

白雪は村の未来のために長(おさ)の息子清正との結婚を決意します。

甚太は白雪の決意に胸を打たれ、巫女守役(みこもりやく)として彼女を守ることを決意します。

このシーンは涙なくしては読めません。

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