三島の豊かな自然と歴史を背景に、歩いて巡る観光は格別です。
川のせせらぎを耳にしながら、市内の美しい景観を楽しむことができる三島は、歩き旅に最適な場所です。
この記事では、私が実際に何回も歩いて楽しんでいるおすすめのルートをご紹介します。
このルートは、
- 総移動距離:約3km
- 推定総移動時間:約41分
- ほぼ平坦なルート
と、年配の方でも無理なく気軽に楽しめるコースとなっています。もちろん、各観光スポットでの滞在時間によって、全体で2~4時間の散策になりますが、その価値は十分にあります。
以下の地図にはこのルートが示されています。
なお、このコースには趣の異なる公園が2か所ありますので、小さなお子さん連れでそんなに歩けない、というご家族なら、いずれかの公園だけで過ごす、といった楽しみ方もあります。
もちろんどちらの公園も大人の方にも魅力あるスポットであることはいうまでもありません。
区間 | 移動時間 | 移動距離 |
---|---|---|
三島駅~白滝公園 | 5分 | 400m |
白滝公園~三嶋大社 | 10分 | 700m |
三嶋大社~うなぎ 桜家 | 13分 | 900m |
うなぎ 桜家~三島市立公園 楽寿園 | 13分 | 900m |
三島市立公園 楽寿園~三島駅 | 1分 | 62m |
三島を車なしで観光する最大のメリット:清流に癒される
三島の魅力を語る上で、美しい水辺の風景は欠かせません。駅周辺を流れる源兵衛川や御殿川、桜川といった清流は、三島の自然美を象徴しています。
この水の清らかさは、地域共同体の継続的な努力の賜物であり、それが三島市民の高い環境意識を反映しています。
特に白滝公園を抜けて三嶋大社へと続く道では、川が広がり、その静寂な流れに心が洗われるような感覚に浸れます。時間が経つのを忘れるほどの平和な瞬間は、訪れるすべての人を癒してくれます。
三島はきれいな川を見るだけでも、散策する価値は十分にあるのです。
車での移動は、当然車ならではのメリットはありますが、何と言ってもこの清流を愛でながら観光スポットをまわる、というのは歩いて観光する最大の魅力と言えるでしょう。
車で通りすぎては気づかない、あまりにももったいない魅力と言えます。
三島の静けさと美しさを、一緒に歩いて感じましょう。
白滝公園 – 三島の象徴でそれぞれの時間を楽しむ
三島の都市中心に位置しながらも、自然の豊かさが感じられる白滝公園は、まさに水の都「三島」を象徴する、訪れる価値のある必見のスポットです。
公園内の散策路を歩いて自然の変化を観察したり、水辺に設置された椅子に座って心静かに周囲を眺めることができます。
暑い日には水遊びを楽しむ子供たちの笑顔や、涼を求めて足を水に浸す人々の姿が見られ、公園は様々な楽しみ方で賑わいます。
春には桜の花が美しく咲き誇り、秋には紅葉が公園をカラフルに彩ります。
さらに、公園内の小さな滝の清涼な音が訪れる人々の心を優しく癒やします。
白滝公園は、その清らかな水辺と緑豊かな景観が調和し、訪れる人々に穏やかな時間を提供する、幅広い年代に人気のスポットです。
三嶋大社 – 歴史と静寂が息づく神秘の空間
三嶋大社は、源頼朝も崇敬した歴史深い神社で、商売繁盛や家内安全などのご利益で知られています。
神社の魅力は、歴史的重要性に加えて、訪れる人々に平穏と力を与える神聖な空気にあります。
石畳の参道を囲む桜の木々は、訪れるすべての人を暖かく迎え入れ、春にはその参道が桜で華やかに彩られ、屋台が並びます。
境内は静かで落ち着いた雰囲気に満ちており、落ち着いた年代のカップルにとっては、共に歩む長い人生への力と安らぎを与えてくれる場所です。夫婦での参拝は、これからの健康と幸せを願う特別な時間となるでしょう。
三嶋大社の敷地内には、本殿をはじめ様々な神殿や、宝物館、石碑、銅像、神鹿園やお土産物屋などの施設があり、参拝者に多様な体験を提供しています。
この神社は、自然と歴史が融合した空間で、心の静けさと日常からの離脱を求めるすべての人々にとって、訪れる価値のある場所です。
三島の訪問時には、この歴史的かつ神聖な場所で心を落ち着け、深い安らぎを見つけてみてください。
うなぎ 桜家 – 伝統と新しさが調和する美食の殿堂
三島を代表する名物の一つであるうなぎを存分に堪能できるのが、安政三年創業の老舗「桜家」です。
こちらの店は、数多くある有名店の中でも特におすすめの一軒として名高く、その伝統と新しさの調和が訪れる人々を魅了しています。私も何度も訪れている、そして何より行列のできる人気店です。
ちなみに、三嶋大社から桜家に向かう道のりは、川の見えない三島大通りと呼ばれる繁華街を通ります。
そこを歩けば、そんなに発展した都市部でありながら、清らかな流れが維持されている、このコントラストに驚くに違いありません。
三島の都市開発と自然環境の調和、住民の方々の意識の高さを再認識させられます。
そしてそれまで見えなかった川も、お店のすぐ横で見ることができます。
待ち時間も、この景観を楽しみながら、うなぎへの期待を膨らませる特別な時間となります。
お店のすぐ横に設けられた待合スペースには、冬には暖房機が設置されます。
また、歴史あるお店であるにもかかわらず、インカムを用いた効率的な案内は、忙しい時間帯でもスムーズに客を迎え入れてくれます。
とにかく来客に対しての配慮が随所にみられるお店です。
店外の新しい外観とは対照的に、店内は伝統的な日本の雰囲気が漂い、落ち着いた空間で食事を楽しむことができます。
1階はテーブル席、2階は配布されるビニール袋に靴を入れて持って上がる座敷席になります。
足の不自由な方は階段は厳しいと思いますので、事前に入り口付近にいる案内係の方に伝えておいた方が良いと思います。
実際に注文したうな重です。
さてふたを開けましょう。期待は高まります。
上は1匹半のうな重です。収まりきれずにうなぎが重なり合っています。これはかなりのボリュームでした。
1匹でもうなぎがお重にすき間なく敷き詰められているほどのサイズ感なので、それで十分満足できると思います。
桜家のうな重は、三島の清らかな水で育った鰻を使用し、伝統の技術で一層の味わいを深めています。
濃厚なたれと鰻の柔らかさが調和したこの料理は、訪れる人々に驚きと満足を与える逸品です。
三島を訪れた際には、桜家で提供されるうな重をぜひご賞味ください。
その一口が、三島の自然の恵みと伝統の技が織りなす美食の世界へと誘うことでしょう。
うなぎ 桜家さん
店舗情報
営業時間:11:00〜20:00(売り切れ次第終了)
15:30〜17:00の間は仕込みのため準備中になる場合あるためお問い合わせください。
休日:毎週水曜日定休、月1回 火水連休
電話:055-975-4520
住所:静岡県三島市広小路町13-2
ちなみに、うなぎ 桜家さんを出て左に歩いてすぐ、道をはさんで駿豆(すんず)線の三島広小路駅があります。
三島まで一駅(3分ほど)でつきますが、お疲れになったり、満足して帰りたくなった際にご利用ください。
文化と自然が融合する三島市立公園 楽寿園
散策の締めくくりに最適なのが、三島市立公園 楽寿園です。
この公園は四季折々の花々が咲き乱れ、歴史的建造物、郷土資料館、小さな動物園、メリーゴーランドなどの自動遊具もある、大人から子供まで1日中楽しめる広大な公園です。
私は1回目は予定していなかったので時間がなくて回りきらず、2回目以降はわざわざこちらに行く時間を
設けるほど、気に入っている公園です。
この公園の心を落ち着ける散策ルートで、三島の自然と歴史を心ゆくまで体感し、記憶に残る特別な時間を過ごすことができるはずです。
ただし、公園内が広大なため、体調が心配な方は、入場時に散策する場所をあらかじめ決めておくとよいと思います。
また、公園は、三島駅側にも出入口がありこともできますので、桜家方面から入った方ですでにお疲れの際は、駅側の出入り口に向かって公園を楽しむのがよいでしょう。
三島市立公園 楽寿園
【施設情報】
営業時間:4月~10月 9:00~17:00(最終入園16:30)/11月~3月 9:00~16:30(最終入園16:00)
休園日:毎週月曜日(月曜が祝日・振替休日の場合は翌日の火曜休園)/年末年始(12月27日~1月2日)
入園料:300円
以下の方は入園無料
15歳未満の方
学生証を提示された学生の方
三島市内在住の70歳以上の方(市内在住と年齢を証明するものをご提示ください)
障がい者手帳・障害者手帳アプリ「ミライロID」または療育手帳をお持ちの方とその付添者1名(窓口にて手帳をご提示ください)
事前に減免申請をした特別支援学校、介護福祉施設のグループ入園等
JR三島駅の東海道線、新幹線の時刻表は以下の通りです。
JR東海道本線 三島駅の時刻表はこちら(駅探ホームページ)
「熱海方面(上り)」「米原方面(下り)」、「平日」「土曜」「休日」をお間違えないようご注意ください。
JR東海道・山陽新幹線 三島駅の時刻表はこちら(駅探ホームページ)
「東京方面(上り)」「博多方面(下り)」、「平日」「土曜」「休日」をお間違えないようご注意ください。
まとめ
三島はただの通過点ではなく、ゆったりとした時間を味わうための目的地です。
車なしでも充分に楽しめるどころか、歩いてみて初めて分かる素晴らしい発見がある観光地であるといえます。
美しい川沿いの道を散策し、歴史ある神社で心を落ち着け、伝統の味に舌鼓を打ち、文化と自然の融合する公園で遊び心を満たす。
この旅できっと今まで知らなかった三島の魅力に触れることができるでしょう。
あなたもこの美しい町三島で歴史を歩み、自然と語らう、大切な人との旅をぜひともお楽しみください。
オンライン予約・決済可能な日本旅行「赤い風船」国内宿泊他の観光地を車なしで観光する場合も以下で検証しています。
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