100均のシール帳は、初期費用を抑えつつ今日から始められる強い味方です。
一方で、店舗ごとにサイズや台紙の質、周辺グッズの置き方が違うため、何となく選ぶと後で互換性に悩みがちです。
本記事では、ダイソー・セリア・キャンドゥの違いを実務目線で整理し、最短ルートで“失敗しない”買い方を提案します。

結論
- まずは100均で1冊+最低限の周辺品を揃え、運用感をつかむのが最短です。
- 迷ったらA6/B6 or 6穴系のどちらかに寄せ、規格統一を徹底します。
- フレークや小片を多く運用する人は、チャック付きポケットとPPポケットを同時購入すると後悔しません。
- 「続けられそう」と思えたら、ロフト/ハンズの互換リフィルやバインダーに段階アップし、長期運用へ移行します。

100均ごとの強みと弱み
ダイソーの特徴
- まとめ買いに向くラインナップがあり、学校・イベント配布など量を揃える用途にも適します。
- 本体だけでなく、PPポケット/チャック付き袋/インデックスなど周辺品が同フロアで揃いやすいです。
- 弱みは、型番やサイズの入れ替わりが比較的早い点。後からリフィル互換を取りたい人は、規格メモを徹底しましょう。
セリアの特徴
- デザイン性と季節の入れ替えに強く、かわいい柄やトレンド感のある台紙に出会いやすいです。
- 公式の横断在庫検索が弱いため、見つけた時に確保が基本。
- 周辺グッズは“雑貨側/文具側”に分散陳列されることがあるため、売場の横断チェックがコツです。
キャンドゥの特徴
- 店舗による差が比較的大きく、掘り出し物探しが効きます。
- フレーク収納に使える小型ケースや、貼り直し補助アイテム(マステなど)が近接コーナーで見つかりやすいです。
- ただし規格の継続性にはばらつきがあるため、後でバインダー運用に移る前提なら“今ある規格”を記録しておきましょう。
まず何を買う?(最小構成と買い忘れ防止)
最小構成
最低限そろえるなら、まず以下のものをおすすめします。
- シール帳本体(A6/B6相当のノート型、または6穴系の簡易バインダー)
- インデックス(ジャンル/日付で見返しやすく)
- PPポケット(フレーク・予備の一時避難先)
- チャック付きポケット(交換会や持ち歩き時の落下・紛失防止)
あれば便利な追加
- ラベルシール(背表紙やページ管理用)
- 低粘着テープ(仮止め用。貼り直し癖がある人に最適)
- 透明保護シート(色移り・擦れ防止)
サイズと綴じ方を決めよう!(100均から始めても“後悔しない”ためには)
100均から初めて、ロフトやハンズに移行する可能性も見据えると、あらかじめ汎用性の高い規格のものから始めておけば、気に入っているのに規格が合わない、まだ使えるのに使えない、など意図しない買い替えが防げます。
以下の点に注意しましょう。
- ノート型(A6/B6相当):軽さと安さが魅力。持ち歩き・お試し運用に向きます。
- 6穴系の簡易バインダー:市販の互換リフィルに接続しやすく、後でロフト/ハンズにスムーズに移行できます。
- 規格統一:途中でサイズを変えると、保管と補充で迷子になりがち。最初に決めて、以後は同規格で貫くのが成功のコツです。
台紙のタイプ別の選び方(100均でも見極められるポイント)
剥離紙タイプ
- 貼り直しが多い人向け。配置を試しながら作るのに最適。
- 古い貼り付けは剥がれにくくなるため、定期的な見直しが前提です。
上質紙タイプ
- 書き込み・ラベリング派に向きます。インクのにじみと裏抜けを店頭で簡易チェックしましょう。
- 重ね貼りが多い場合はやや厚みのある紙を選ぶと波打ちが減ります。
PPポケット
- フレークや小片を守る“保護運用”に強い。開口方向と口の固さ(滑りやすさ)を必ず触って確認します。
売場攻略(回遊の順番と見落とし対策)
回遊の順番
- 文具コーナー(本体・台紙)
- 収納小物コーナー(PP・チャック付き)
- 手芸・クラフト周辺(補助ツールや保護材)
- シール/ステッカー棚(“貼りたい側”を見て逆算)
見落とし対策
- 棚の分断に注意。フロアが違うケースもあります。
- 季節棚/特集エンドにスポット導入されることがあるので、端通路も一周しましょう。
- 同じ商品名でも製造ロットで紙質が微妙に違う場合があります。まとめ買い時はロットも揃えると差が出にくいです。
100均で始めてからの“段階アップ”計画
- 2週間〜1か月運用して、自分の癖(貼り直し派/見せる派/交換派)を把握します。
- 合うと分かったら、リング径に余裕のあるバインダーへ移行し、互換リフィルを増やします。
- 100均は消耗品・小物の補充基地として今後も活用。バインダー本体や特殊リフィルはロフト/ハンズ側で品質を担保。

ケーススタディ(タイプ別の買い方)
自分がどのタイプに属するかによって、注意すべき点も多少異なってきます。
以下の内容を見て確認してみましょう。
A. はじめてで迷いたくない
- A6ノート型1冊+インデックス+PPポケット少量。
- 週1で見返し、貼り直しが多いなら剥離紙台紙へ寄せます。
B. 交換会デビューを見据える
- 薄型の6穴バインダー+チャック付きポケット。
- 交換用ページを分冊するか、タブで交換用セクションを分けると当日がスムーズです。
C. 作品を“見せる”重視
- 透明度の高いPPポケット+見開きレイアウト。
- 背表紙に乾燥剤を少量、直射日光回避と立て保管を徹底します。
D. 親子ではじめる
- 軽いノート型+丈夫な表紙。
- 余白を多めにして日付・入手先を書き、思い出としての“文脈”を残します。
- 失敗を恐れないよう、剥離紙台紙や予備ページで練習を。
よくある質問(FAQ)
- 100均だけで運用を完結できますか?
-
可能です。特に“日々の記録”や“軽い持ち歩き”なら十分楽しめます。長期のアーカイブや見せ方にこだわりたくなった段階で、互換リフィルやバインダー品質の面からロフト/ハンズを併用すると快適です。
- 途中でサイズを変えたくなったら?
-
変えること自体は問題ありませんが、保管が分断されやすいのが難点です。どうしても変える場合は、テーマ別に分冊して管理を明確にしましょう。
- “貼り直し”が多くて台紙が傷みます
-
剥離紙タイプに寄せる、仮止めは低粘着テープを使う、小さなタブを作ってつまめるようにする、の三段構えが有効です。
- フレークが落ちやすいです
-
チャック付きポケットとPPポケットを併用し、持ち歩き時は口を上向きに。展示時は開口方向と滑りを確認してから配置を決めましょう。
- デザイン重視で選ぶと後悔しますか?
-
デザイン自体はモチベーションになります。後悔の多くは互換性と保管方法。見た目で選ぶ場合も、規格統一と収納方針だけは先に決めておくと安心です。
まとめ
まずは100均からはじめて、ロフト、ハンズに移行するのも手段の一つです。また、自分の趣味として何に重点をおくかも購入する商品に影響してきます。効率的、経済的に無駄の内容によく検討しましょう。
多少の方向転換があっても少額に収まる100均からはじめてみるのも良い方法のひとつだと思います。
- 100均で最小構成を揃えて、今日から運用を開始。
- 規格(A6/B6 or 6穴)を統一して、後からの拡張に備えます。
- フレークが多い人はPP+チャック付きの二段構えで“落下ゼロ”に。
- 続けられると分かったら、ロフト/ハンズで互換リフィルとバインダーを増強。長期運用の“地盤”を固めましょう。

コメント