介護福祉士試験に落ちたあなたへ:自己分析の重要性と合格への道

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悩む女性

介護福祉士国家試験に限らず、試験に不合格となった場合、誰しも落胆すると思います。

不合格と言っても理由は様々です。
知識不足、体調不良、試験会場でのストレスや不安、マークシート形式ゆえのケアレスミスなど…。

体調不良や試験会場でのミスは、いわば突発的なものであって、健康管理や会場に慣れることでその問題は解消されますが、知識不足の場合、同じような勉強を重ねていても知識が増えず、何回も不合格になる可能性があります。

介護福祉士国家試験は合格率が7割以上の試験です。
筆者は運よく1回で合格しましたが、全く別のジャンルの国家試験で不合格になった経験があります。

この記事では、その不合格だった時の勉強方法と、介護福祉士国家試験の時の勉強方法を振り返り、どのような違いがあり、どのように対策すべきだったか、その解決策を探ります。

目次

自己分析の欠如:合格に至らなかった一因

介護福祉士試験において不合格となるケースでは、自己分析の欠如が重要な要因となっていることが考えられます。

ここで、自己分析の欠如って何?と思われた方も多いと思います。

みなさまの中で、ひたすら暗記本の読んだり、穴埋め問題を解き、そのテキスト上で自分の理解度を判断している方はいませんか。

筆者は不合格になった時、暗記本をひたすら読んで、単語自体は覚えているので自分が理解している、と勘違いして、一切試験問題を解いていませんでした。

ですが、テキスト上での理解度と、試験問題を実際に解いてみてわかる理解度は異なります

つまり、合格するためには、暗記本や穴埋め問題を解くだけでなく、試験形式の問題を解いて理解度を客観的に評価する必要があるのです。

試験問題を解いて初めて、自分が合格点の基準を満たしているか、どの分野が苦手なのかを分析することができるのです。

筆者も最初、「125問もあるの?全部やるのはすごく時間がかかるし面倒くさいな…」と思っていました。

ですが、ある程度勉強がすすむにつれ、時間こそかかるものの、自分がどのラインにいるかをわかることができて、試験問題を実際に解いてみて本当によかったと思いました。

ちなみに、本試験では午前中110分、午後110分の合計220分(3時間40分)ですが、今は無料で過去問のアプリを手に入れることもでき、中断できますので、すき間時間に少しずつ解くこともできます。

慣れてくれば半分以下の時間で解くことができるでしょう。

とにかく、自分の知識を客観的に評価して現実を受け止める必要があります。

介護福祉士試験は、その範囲が広く多様な知識とスキルが求められるため、自己分析は特に重要です。

試験に必要な知識や技能の全体像を理解し、自分の学習スタイルや弱点を正確に把握することが、効率的な学習への鍵となります。

例えば、暗記は得意でも、実務経験に伴う知識に自信がない場合、実務に重点を置く必要があります。

逆に、実務で得た知識は自信があっても、暗記する分野で苦戦している場合は、その分野の学習に時間を割くことが重要です。

また、自分の学習方法や時間管理のスタイルを見つけ出して、限られた時間を最大限に活用することが、試験成功への道を切り開きます。

この自己分析は一度きりのものではなく、学習過程全体を通じて定期的に行うべきプロセスです。

つまり、試験形式の問題は定期的に解く必要があるということです。これにより、進捗状況・理解度を確認し、必要に応じて学習計画を調整することができます。

自己分析のプロセスは、試験の成功に不可欠な要素であり、自己改善の旅の重要な一歩です。自分自身を深く理解することで、次回の試験に向けてより効果的に準備を進めることが可能となります。

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マークシートは選択式!とにかく選べば運よく合格?

勉強

介護福祉士国家試験の問題は全部で125問、全問五指択一の選択問題です。

回答がわからなくても、未回答よりはいいかもしれませんが、
「1問もわからなくても、全部適当に選択しておけば運がよければ合格するんじゃない?」と思っていませんか?

残念ながら、それはほぼ不可能です

例えば、介護福祉士国家試験はいったん忘れて、問題数2問の五指択一(1,2,3,4,5から選ぶ)問題の試験があったとしましょう。
2問とも正解する確率はどのくらいでしょうか。

1問目でまず5通りの選択肢があります。確率は1/5。
2問目でも5通りの選択肢がありますが、

  • 1問目を1と答える
    2問目を1と答える
    2問目を2と答える
    2問目を3と答える
    2問目を4と答える
    2問目を5と答える
  • 1問目を2と答える
    2問目を1と答える
    2問目を2と答える…

といったように25通り(5×5)の選択肢があります。確率にしてわずか4%。

介護福祉士国家試験は125問なので、単純計算で5の125乗通りの選択肢があります。
そのうち、合格点の分だけ正解すればいい(ただし、全科目群最低1点以上)のですが、この確率は限りなく0に等しいです

つまり、運だけで合格なんてありえないのです。合格を運に任せるより、勉強したほうが絶対に近道です。

念のためにお伝えしますが、勉強することで5択の中から間違いを取り除いていき、残ったものから選ぶ、という方法は確かに有効です。

上記の例でいうと、2問の選択問題で、勉強したおかげでどちらも2択まで絞れた、という場合、正解を引く確率は2×2=4通りで1/4、勉強しなかったとき4%だった確率が25%まで跳ね上がります。

こうして正解を引く確率を高められるのも、勉強しているからこそ可能なのです。

合格への道:自己分析を深める方法

介護福祉士試験の合格への道は、効果的な自己分析から始まります。

自己分析を深めるためには、まず自分自身の学習方法、理解度、時間管理を客観的に見つめ直すことが必要です。

このプロセスを通じて、どの学習手法が最も効果的であるか、またどの分野で追加の努力が必要かを明らかにすることができます。

  1. 学習方法の評価:自分にとって何が最も効果的かを理解するために、異なる学習スタイル(例えば、動画学習、聴覚学習、実践的学習)を試してみましょう。どの方法で情報を最も効率よく記憶し、理解できるかを見極めましょう。
  2. 理解度のチェック:自分が理解していると思っている科目を再評価し、その深さを確かめます。実際にその知識を説明したり、他人に教えたりしてみると、理解度が明らかになります。
  3. 時間管理の最適化:どのようにして学習時間を最大限に活用できるかを考えます。スケジュールを立て、学習時間を効率的に割り当てることで、全ての科目を均等にカバーできます。
  4. 弱点の特定:過去の試験や模擬試験を解き、どの科目で躓いたかを分析します。これにより、特に集中すべき分野が明らかになります。
  5. フィードバックの活用:可能であれば、教師や同僚、指導者からフィードバックを受けることが有効です。他人の視点から見たあなたの強みと弱みを理解することができます。
  6. 定期的な自己評価:一度の自己分析だけでなく、学習過程を通じて定期的に自己評価を行うことが重要です。これにより、進捗状況を把握し、計画の調整が可能となります。

自己分析を深めるこれらのステップを踏むことで、次回の介護福祉士試験に向けて、より効果的に準備を進めることができるでしょう。自己分析は自己認識を高め、自分自身の学習プロセスを最適化するのに役立つ貴重なツールです。

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心構えとモチベーションの維持

ガッツポーズの女性

介護福祉士試験のような長期間にわたる学習においては、モチベーションの維持が成功への鍵となります。以下に、モチベーションを保ち、効果的な学習を続けるための方法を示します。

  1. ポジティブな未来をイメージする
    • 自分自身に対して肯定的なメッセージを繰り返し伝えることで、内面からのモチベーションを高めます。例えば、「私はできる」「毎日進歩している」といったポジティブな言葉を心の中で反復します。
  2. 小さな成功でも自分をほめる
    • 試験勉強が億劫な場合、試験勉強を「面倒くさい」「疲れる」「たいへん」など、ネガティブなイメージでとらえていることがあります。

      学習の過程で得られる小さな成果や進歩を認識し、自分をほめることで、自己効力感を高めます。

      たとえば、難しい科目を理解したり、模擬試験で良い成績を取ったりした際には、それを自分自身で祝福します。

      試験勉強は小さな積み重ねが大きく実を結びます。

      一歩ずつでも確実に成長している自分をその都度ほめてあげましょう
  3. 学習コミュニティの活用
    • 同じ目標を持つ仲間と学ぶことで、お互いに励まし合い、刺激を受けることができます。

      また、思い切って同僚や家族、合格した先輩たちに付き合ってもらう、というのもいいかもしれません。

      自分がその日に勉強した部分を評価してもらったり、模擬試験の監視員を頼んでみたり…。

      楽しく勉強できる環境を整えるのも、勉強を継続するにはよい方法だと思います。
  4. 定期的な休息と自己ケア
    • 効果的な学習のためには、適切な休息と自己ケアが必要です。

      定期的に休憩を取り、リラクゼーションや趣味などに時間を割くことで、心身ともにリフレッシュします。
  5. ストレス管理
    • ストレスは避けられない部分ですが、適切に管理することが重要です。

      ストレスを感じたときは、深呼吸、瞑想、運動などを通じてリラックスしましょう。
  6. 生活と学習のバランス
    • 学習と日常生活のバランスを保つことが、長期間の学習を維持する上で重要です。

      家族、友人との時間を大切にし、仕事や趣味と学習の間で健康的なバランスを見つけましょう。

これらの方法を実践することで、モチベーションを維持し、介護福祉士試験の準備を継続することができます。自己モチベーションの維持は、学習の成果を最大化し、試験に向けての自信を築くために不可欠です。

終わりに:次回の試験に向けて

試験における不合格は、決して終わりを意味するものではありません。

むしろ、これは貴重な学びの機会として捉えるべきです。

次回の試験に向けての準備を始める際には、今回の経験から得られた教訓を活かすことが重要です。

  1. 経験から学ぶ
    • 今回の試験でどの部分がうまくいかなかったか、何が原因で失敗につながったかを冷静に分析します。
      この反省を次回の学習計画に活かすことで、過去のミスを繰り返さないようにします。
  2. 心構えの強化
    • 次回の試験には、より強い決意とともに臨みます。
      失敗によって学んだ教訓は、あなたの決意を固め、より集中して取り組むための動機付けになります。
  3. 計画的なアプローチ
    • 新たな学習計画を立て、前回の経験を踏まえて、どの分野に重点を置くかを決定します。
      計画は現実的で達成可能なものであることが重要です。
  4. サポートシステムの利用
    • 友人、家族、指導者など、周囲のサポートを積極的に求めます。
      彼らの励ましやアドバイスは、学習過程を通じて大きな力となります。
  5. 自己モチベーションの維持
    • 自己モチベーションを維持するために、目標を明確にし、小さな達成ごとに自分を褒めることが重要です。
  6. 介護福祉士としての夢を見失わない
    • 最終的な目標を常に念頭に置き、介護福祉士としてのあなたの夢を実現するために、一歩一歩前進していきます。

次回の試験に向けて、これらのポイントを心に留め、準備を進めましょう。

失敗は成功への道のりの一部であり、過去の経験から学び、成長することで、あなたの目標に近づくことができます。

介護福祉士としてのキャリアを成功させるために、今回の経験をバネにして、次回の試験に向けて前向きに取り組んでいきましょう。

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