冬の横手市といえば、雪に包まれた街並みと、灯りがともる「かまくら」の風景を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
豪雪地帯ならではの景色は魅力的ですが、「雪道が心配」「どんな順番で回ればいいのか分からない」と不安を感じる人も少なくありません。
横手には、かまくらの会場だけでなく、全天候型のテーマパーク「秋田ふるさと村」や、マンガ原画を扱う美術館、道の駅、日帰り温泉など、冬でもゆったり楽しめるスポットがそろっています。
この記事では、マイカー・レンタカーで横手を訪れる場合と、電車・バスで車なしのまま楽しむ場合の両方をイメージしながら、1日〜1泊2日程度で回しやすい冬のモデルコースを紹介します。
かまくらの時期に合わせて訪れる場合のポイントや、横手やきそば・温泉の立ち寄り方、雪道・防寒対策の基本もあわせて整理していきますので、冬の旅のイメージづくりに役立ててみてください。
冬の横手市を楽しむための基本情報と雪まつりの時期
冬の横手を訪れるときは、まず「どのくらい雪が降るのか」「かまくらの時期はいつなのか」といった基本情報を押さえておくと、旅程が組み立てやすくなります。ここでは、気候のイメージと雪まつりの日程を簡単に確認しておきます。
横手市の冬の気候と道路状況のイメージ
横手市は秋田県内でも特に雪が多い地域として知られ、冬は一面の雪景色になります。日中でも気温が氷点下前後になる日があり、足元は常に雪かシャーベット状、場所によってはアイスバーン(路面凍結)になることもあります。
市街地では除雪がしっかり行われているものの、朝晩や郊外の道路は滑りやすくなることがあるため、車で向かう場合はスタッドレスタイヤと、必要に応じてスノーワイパーや解氷スプレーなどの冬装備がほぼ必須です。高速道路・国道の通行止め情報も変わることがあるため、出発前と当日の両方で最新情報を確認しておくと安心です。
一方で、秋田ふるさと村のような大型施設や道の駅は駐車場が広く、除雪も行われているため、雪国初心者でも比較的立ち寄りやすいスポットと言えます。
横手の雪まつり「かまくら」と開催時期のポイント
横手の冬を象徴する行事が「横手の雪まつり・かまくら」です。雪で作った小さな室の中に水神様を祀り、子どもたちが甘酒や餅で訪れた人をもてなす伝統行事で、夜になるとぼんやり灯るろうそくの光が幻想的な雰囲気をつくり出します。
かまくらの中にも入れる!雪国の魅力がつまった秋田・横手の雪まつりへ行こう市や観光協会の発表によると、かまくらの開催日は2026年(令和8年)から従来の2月15・16日固定から変更され、第2金曜日・土曜日に行われる方針となっています(2026年は2月13日・14日)。 梵天行事は引き続き16日・17日の日付固定とされており、かまくらと合わせて楽しめるようになっています。
ただし、具体的な日程やイベント内容は年ごとに変わる可能性があります。旅行を計画する際は、必ず横手市観光協会や市の公式サイトで最新情報を確認してから予定を組むようにしましょう。
車あり向け・冬の横手市1日モデルコース(ドライブ旅)
マイカーやレンタカーで巡る場合は、「道の駅」や「秋田ふるさと村」「増田エリア」「横手市街とかまくら会場」「温泉」といったスポットを組み合わせると、横手らしさを詰め込んだ1日になります。ここでは、朝から夜までの流れをイメージしやすいよう、時間帯ごとにモデルコースを紹介します。
午前〜昼:道の駅と秋田ふるさと村でゆったり観光
雪道の運転に慣れていない場合は、朝は少し遅めに出発し、昼前後に横手エリアに到着するスケジュールにすると安心です。
最初の立ち寄り先としておすすめなのが、国道13号沿いにある「道の駅十文字」や「道の駅さんない」。地元の野菜や果物、いぶりがっこや地酒などがそろい、横手や周辺地域の特産品を一度にチェックできます。 ここで軽めの食事や休憩を取り、運転の疲れをリセットしておくと、その後の観光も余裕をもって楽しめます。
昼からは「秋田ふるさと村」へ。東京ドーム約4個分の敷地に、秋田県立近代美術館、プラネタリウム、工芸展示室、お土産エリア、郷土料理が食べられるレストランなどが集まった全天候型の施設で、雪の日でも天候をあまり気にせず過ごせます。館内には横手やきそばを提供する店もあり、昼食をここで済ませるプランも取りやすいです。
こうした施設の情報や口コミを事前に知りたいときは、大手の旅行予約サイトや口コミサイトでレビューをチェックしておくと、自分の好みに合う店や展示を選びやすくなります。

午後〜夕方:増田エリアや横手市街へ移動
午後は、天候と道路状況に余裕があれば、増田エリアまで足を伸ばすのも一案です。横手市増田地区には「増田の内蔵(うちぐら)」と呼ばれる土蔵が並ぶ伝統的建造物群保存地区があり、雪景色の中に立ち並ぶ町家の雰囲気を味わえます。内蔵の一般公開施設や「横手市増田まんが美術館」など、屋内でじっくり楽しめるスポットもあります。
一般社団法人横手市観光推進機構
運転にあまり自信がない場合や、雪が多い日は、無理に増田まで行かずに横手市街で過ごすプランに切り替えるのも良い方法です。横手城跡の周辺や市街地のカフェ、商店街などをゆっくり散策し、夜のかまくら観覧に備えて早めに宿にチェックインしておくと、体力的にも安心です。
夜:かまくら会場と温泉で締めくくる
かまくら期間中に訪れるなら、夜はかまくら会場が主役になります。横手市内では、市役所前や蛇の崎川原など複数の会場でかまくらやミニかまくらが並び、ライトアップされた姿が楽しめます。
かまくらの中にも入れる!雪国の魅力がつまった秋田・横手の雪まつりへ行こう会場間を巡る際は、会場を結ぶ巡回バスが運行される年もあるため、公式サイトで運行有無と時間を確認しておくと移動がスムーズです。足元が滑りやすく冷え込みも厳しいため、防寒具と滑りにくい靴は必須です。
かまくら見物の後は、宿泊先や市内の日帰り温泉施設で体を温めてから一日を終えると、疲れが残りにくくなります。温泉付きの宿を選んでおけば、移動の負担も少なく済みます。
車なしでも楽しめる冬の横手市まち歩きコース
雪道運転に自信がない場合や、そもそも車を持っていない場合でも、電車や高速バスで横手駅まで行き、徒歩やバスを使うことで冬の横手を楽しむことができます。ここでは、車なしの1日コースのイメージを紹介します。
横手駅を起点にまわる基本ルート
横手駅は秋田市や大曲方面からの電車、高速バスの停留所などが集まる玄関口です。駅近くには飲食店や宿泊施設もあり、移動距離を抑えた滞在がしやすいエリアです。
日中は、駅からバスやタクシーを利用して「秋田ふるさと村」に向かうルートが王道です。ふるさと村は雪の日でも屋内で一日過ごせるため、天候に左右されにくいのが大きな安心材料になります。
ふるさと村を満喫したあとは、再びバスで横手駅周辺に戻り、市街地の飲食店で横手やきそばや郷土料理を味わいます。そのまま駅近くの宿にチェックインし、夜のかまくら観覧に備える流れにすると、移動の負担をかなり抑えることができます。
かまくら期間中の夜の動き方と巡回バスの活用
かまくら期間中は、市内の主要会場を巡回するバスが運行される年もあります。観光サイトや旅行メディアによると、例年、夕方〜夜にかけて市役所前や横手公園、本町などを結ぶ無料の巡回バスが設定されるケースがあり、徒歩だけでは回りにくい会場も効率よく訪れることができます。
車なしの場合、この巡回バスや路線バスを組み合わせて、以下のような流れが考えられます。
- 宿泊先(駅周辺)から巡回バス乗り場へ徒歩移動
- かまくら会場を2〜3カ所回る(写真撮影・甘酒・餅などの体験)
- 巡回バスまたはタクシーで駅周辺に戻り、温かい食事や温泉で締めくくる
バスの運行時間やルートは年ごとに変わる可能性があり、混雑状況も天候や曜日によって異なります。最新情報を確認しつつ、「全部の会場を制覇しよう」と考えず、2〜3カ所に絞ってじっくり楽しむイメージで計画すると、無理のない夜になります。
冬ならではの横手グルメと温泉の立ち寄りどころ
旅の満足度を大きく左右するのが、食事と温泉です。横手には名物の横手やきそばをはじめ、地元の食材を生かした料理や日帰り温泉施設も多く、モデルコースにうまく組み込むことで「また来たい」と感じる旅になります。
横手やきそばと郷土料理を味わえるスポット
横手やきそばは、半熟目玉焼きがのった太めの麺と、まろやかなソースが特徴のご当地グルメです。観光協会や旅行メディアでは、加盟店マップやおすすめ店が紹介されており、かまくら会場周辺や市街地にも人気店が点在しています。
昼は秋田ふるさと村のレストランや道の駅の食堂で横手やきそば・郷土料理を楽しみ、夜は市街地の専門店であらためて味わう、という2回に分けた楽しみ方もあります。食事の時間をあらかじめざっくり決めておくと、かまくら見物前後の動きも整理しやすくなります。
横手やきそば以外にも、きりたんぽ鍋や比内地鶏料理、日本酒の飲み比べなど、冬にうれしいメニューが多くあります。お店選びの際は、公式サイトや大手予約サイトの口コミを参考にしながら、無理なく歩ける範囲で候補を絞っておくと安心です。
【日本最大級の旅行サイト】楽天トラベル雪見風呂も楽しめる日帰り温泉・入浴施設
横手市や周辺には、日帰り入浴が可能な温泉施設やホテルの大浴場などが点在しています。ドライブ旅の途中で立ち寄れば、冷えた体を温めるだけでなく、雪景色を眺めながらの露天風呂という贅沢な時間を味わえるかもしれません。
かまくら会場に近い宿や温泉を選んでおけば、夜の見物前後に気軽に入浴でき、移動時間の短縮にもつながります。宿泊先を検討するときは、「かまくら会場へのアクセス」「冬期の送迎有無」「大浴場・温泉の有無」などをポイントに、旅行予約サイトのプランや口コミを比較してみると、自分のスタイルに合った滞在先が見つけやすくなります。
楽天トラベルで湯沢・横手地区の宿を探す雪道と寒さ対策のポイント(雪国ビギナー向け)
冬の横手は魅力的な一方で、雪道や寒さに慣れていない人にとっては負担もあります。ここでは、初めての雪国ドライブや公共交通での旅でも比較的安心して過ごせるよう、最低限押さえておきたいポイントをまとめます。
車で行く場合の装備と運転の注意点
車で横手を訪れる場合、スタッドレスタイヤは必須装備です。レンタカーを利用する際は、冬用タイヤが装着されているか、出発前に必ず確認しておきましょう。
加えて、以下のような備えがあると安心度が高まります。
- フロントガラスの凍結を防ぐ解氷スプレーやスクレーパー
- 雪を払うためのスノーブラシ
- 余裕のある時間設定(移動には普段よりも時間がかかる前提にする)
- ガソリンは早めに補給しておく
運転中は急ブレーキ・急ハンドルを避け、車間距離を十分にとることが大切です。無理をせず、「雪が強くなったら予定を削る」「夜の山道は避ける」など、あらかじめ「引き返す勇気」を計画に組み込んでおくと、気持ちに余裕が生まれます。
楽天トラベルで湯沢・横手地区のレンタカーを探す徒歩・公共交通メインでも気をつけたい服装と持ち物
車なしで訪れる場合でも、足元と防寒対策は重要です。雪道では滑りにくい靴底のブーツやスニーカーを選び、厚手の靴下と組み合わせると安心です。
服装は、インナー・中間着・アウターの3層を意識し、脱ぎ着しやすい格好にしておくと、屋内外の温度差にも対応しやすくなります。手袋・マフラー・帽子はできれば持参し、予備のカイロを数個バッグに入れておくと心強いです。
かまくら会場や屋外イベントでは、じっと立ち止まる時間が意外と長く、足元から冷えてきます。事前にトイレを済ませておく、水分補給をこまめにする、疲れたら無理をせず屋内施設や宿に戻る、といった基本的なことも、冬の旅を快適にする大切なポイントです。

冬の横手市観光でよくある質問(Q&A)
冬の横手旅行を計画するときに浮かびやすい疑問を、いくつかピックアップしておきます。
- かまくらを楽しむなら、何泊くらい必要ですか?
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かまくらだけを夜に見に行くなら、1泊2日でも十分楽しめます。日中に秋田ふるさと村や増田エリアを回したい場合や、雪の影響で移動に時間がかかる可能性を考えると、余裕を見て2泊3日の公式モデルコースを参考にしつつ、自分の体力や日程に合わせてアレンジすると安心です。
- 車なしでも、かまくら会場を回ることはできますか?
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横手駅周辺の宿に泊まり、路線バスや巡回バス、タクシーを組み合わせることで、車がなくても会場を回ることは可能です。巡回バスが運行される年であれば、主要会場を効率よく巡ることができますが、運行有無やルートは年によって変わるため、直前に公式情報を確認してください。
- 子連れでも楽しめますか?
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屋内施設が充実しているため、秋田ふるさと村やマンガ美術館など、天候に左右されにくいスポットを中心に組めば子連れでも楽しみやすい地域です。一方で、かまくら会場は夜間で冷え込みも強いため、防寒対策と、長時間の滞在は避けるなどの配慮があると安心です。
- 冬用の靴や防寒具は現地で調達できますか?
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横手市内でも衣料品店やホームセンターはありますが、サイズや好みに合うものが必ず見つかるとは限りません。できれば、冬用ブーツや厚手のアウター、手袋、帽子などの基本的な防寒具は自宅周辺で用意しておき、現地では足りない小物を買い足す程度にとどめた方が計画が立てやすいです。
- 宿はどのあたりに取ると便利ですか?
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車で移動する場合は、かまくら会場や市街地へのアクセスが良く、駐車場が確保されている市内のホテルや温泉宿が便利です。車なしの場合は、横手駅周辺に宿を取ると、電車やバス・巡回バスを利用した移動が楽になります。宿を探す際は、大手旅行予約サイトなどで「冬のプラン」や口コミを確認し、アクセスと設備のバランスを見て選ぶとよいでしょう。

まとめ|無理のない計画で横手の冬を楽しむ
冬の横手市は、かまくらの灯りや一面の雪景色、横手やきそばや郷土料理、温泉など、寒い季節ならではの魅力にあふれています。一方で、雪道や冷え込みといったハードルもあるため、「あれもこれも」と詰め込みすぎず、余裕をもった行程にすることが旅を楽しむコツです。
車がある場合は、道の駅や秋田ふるさと村、増田エリア、温泉などを組み合わせたドライブ旅がしやすく、車がない場合でも、電車とバス、巡回バスを使って駅周辺と会場を中心に回るプランが立てられます。どちらのパターンでも、「日中は屋内スポットでゆっくり過ごし、夜はかまくら見物に集中する」という流れにすると、体力的にも無理が出にくくなります。
宿や温泉、グルメスポット選びには、旅行予約サイトや口コミサイトの情報も役立ちます。気になる施設があれば、公式サイトで最新情報を確認した上で、雪の状況を見ながら柔軟に計画を調整していくと、横手の冬をより安心して楽しめるはずです。


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